2012-08-11[n年前へ]
■「禁断の赤外線カメラ」を「自分の部屋」の中で使ってみよう!?
iPhone 4のフェース・カメラ(液晶ディスプレイ側にあるカメラ)には赤外線カットフィルタが付けられていません。そのため、フェース・カメラのレンズ前面に可視光カット・赤外線透過フィルタを取り付けると、iPhone 4が赤外線カメラに変身します。
フェース・カメラは使うことがほとんどないで、(普通の)可視光撮影は背面カメラで行うことにして、フェースカメラは赤外線撮影専用カメラにしてしまっています。カメラの裏表を切り替えるだけで、可視光と赤外線の2バンドを自由に切り替え撮影することができる、というわけです。
しかし、夏真っ盛りなこの時期、炎天下の下で「赤外線カメラ」を街中に向けるのは、少し躊躇してしまいます。(参考:透け透け水着の物理学 ~iPhone4で「裏」ワザ 編)
…可視光では不透明な黒シャツも、可視光で見れば(ほぼ)透明です。
透け透け水着の物理学 ~iPhone4で「裏」ワザ 編
というわけで、「赤外線カメラ」に変身中のiPhone4のフェースカメラで、自分の部屋の中を撮影してみることにしました。つまり、「自分の部屋の中にあるものを、赤外線で眺めてみよう!」というわけです。
まずは、キッチンに行き、赤外線を発していそうなものを(赤外線のキモチになって)物色し、何より赤外線を出しまくりそうな「(パンを焼く)トースター」を赤外線撮影してみました。それが下の写真です。左側が「可視光で眺めたトースター」で、右が「赤外線で眺めたトースター」です。赤外線で眺めると、うす暗いキッチンの中でパンを焼くトースターだけが光り輝いています
自分の部屋の中を赤外線の眼で眺めてみると、どんな景色が見えるのでしょうか?トースター・TVやエアコンの赤外線リモコン…赤外線で眺めると、何か意外なものが奇妙な存在感を発していたりしないものでしょうか。
2012-08-22[n年前へ]
■自分で作る「セカイメガネ」
①視線方向を計測し ②視界映像も取り込んで ③外部センサデータも使いつつ ④外部モロモロを制御しよう!という(自分用)メガネを作り始めています。そんなものを作ろうと思ったきっかけは、今は慶応SFCにいる増井さんの言葉です。
昔は、近眼のニンゲンは生きていくことができなかった。「近眼」というものは、そういうものだった。 しかし、メガネという道具が作り出された今は、メガネが日常に溢れる普通のものになった今は、近眼というものを気にする人はいなくなった。近眼なんて「病気」は消えた。こんな言葉を聞いて、自分の目の不自由なことを補うメガネを作りたくなったのです。
右上に貼り付けた「自分用メガネ」…メガネ中央部にUSB経由でPCに動画をリアルタイム出力できるカメラが備え付けられていて、赤外光照射&視線方向を(赤外線で)計測するためのカメラ(これもUSB経由でPCに動画をリアルタイム出力可能なもの)も備え付けたので視線と視界を同時に計測できるカメラメガネです。
たとえば、右に貼り付けたのは『AKB 48 を観る(自分の)視線』です。そして、下に貼り付けたのは、メガネの中央部に埋め込まれた小型カメラ+ミニ魚眼レンズを使って取り込んでいる、リアルタイム撮影している「視界映像」です。どんなものを眺めていて、どんなものに顔を向け、そして(そんな風に眺めた景色中の)どの部分に目を向けたか(惹かれたか)を映し出し・計測してしまう・・・のです。
というわけで、「視界」と「視線」を同時に把握する、すなわち、どんなセカイを眺め・どんな一角に目を(そして心を)奪われるかを調べ上げる視界・視線の同時撮影カメラを作っています。自分の視界(世界)や視線を白昼のもとにさらしてしまうこの「セカイメガネ」…結構恐ろしい最終兵器かもしれません。
2012-09-30[n年前へ]
■フルHD・赤外線暗視撮影対応の(世界最小サイズ)記録装置内蔵デジカメ発売
フルHD・赤外線暗視撮影対応の(世界最小サイズ)記録装置内蔵デジカメ発売。視線追跡機能付きメガネ用として(外出時用)、買ってみるのも面白そう。
日本トラストテクノロジー(JTT)がフルHDと赤外線暗視撮影に対応する「CHOBi CAM Pro2 with Night Vision」(型番:CHBICAP2)を同社直販サイト限定で発売。内蔵バッテリ・記録装置内蔵デジカメで価格は5,980円。
本体サイズ:幅45×高さ22×奥行き19mm
重さ:約39g
撮影動画解像度:1,920×1,080ピクセル フルHD
赤外線による暗視撮影機能付き
内蔵バッテリ・記録装置内蔵デジカメ
記録メディア:microSDHCカード
撮影時間:約50分(5分間分ごとに1ファイル)
2012-10-07[n年前へ]
■iPhone 4以降のカメラの赤外線撮影機能を整理してみる
(「歴代 iPhone / iPad カメラの赤外線感度を横並びで調べてみた」記事も参考になると思います)
iPhone 4以降の機種(iPhone)について、搭載されているカメラ(主・副)の赤外線撮影機能について整理しておこうと思います。ちなみに、右の写真は、(赤外線がカットされにくいため)赤外線に対する感度が高い iPhone4 の前面(副)カメラで撮影したTVリモコンの赤外線照射部です。
(参考:iPhone 4を「赤外線カメラ」にする「裏」技テクニック 1・iPhone 4を「赤外線カメラ」にする「裏」技テクニック 2・How Good is the iPhone 4S Camera’s IR Filter?・OmniVision’s VGA wafer-level camera)
- iPhone 4
- 背面(主)カメラ:OmniVision OV5642:IRカットフィルム入(若干透過する)
- 前面(副)カメラ:Omnivision OV5650 :赤外光の透過量多い
- iPhone 4s
- 背面(主)カメラ:SONY:ハイブリッド型IRフィルタ入(赤外光透過ほぼ無し)
- 前面(副)カメラ: OmniVision OV5650:赤外光の透過量多い
- iPhone 5
- 背面(主)カメラ:SONY:ハイブリッド型IRフィルタ入(赤外光透過ほぼ無し)
- 前面(副)カメラ: OmniVision OV2C3B:?
2013-01-31[n年前へ]
■163円で作る「赤外線LEDライト」
163円で赤外線LEDライトを作ってみました。まず、100円ショップ(ローソン100)で9灯LEDライト「ランチャー9」を買い、その足で秋葉原 秋月電子通商に行き「赤外線LED100本入って700円セット」を手に入れて、後はLEDライトを分解し、基板上の白色LEDを赤外LEDに載せ替える、という手順です。
「163円で作る赤外線LEDライト」のお値段内訳は、LEDを9本使っているので100円+7円×9本=163円という具合です。ちなみに、右に貼り付けた写真にはLEDライトが2本ありますが、手前が可視光LEDで奥が赤外LED版です。実はもう一本LEDライトを買ったのですが、それは紫外線LEDライトに作り替える予定です。
さて、赤外線LEDライトを作ったら、あなたなら一体何をしたくなるでしょうか?…まずは、赤外線LEDライトを手に持って街へ出て、どんな景色を見ることができるか確かめてみることにしましょうか。…というわけで、右の写真は163円で作った「赤外線LEDライト」をiPhone4で赤外線撮影してみた写真です。