2004-06-13[n年前へ]
■人生のセイムスケール
「古今東西の「存在と精神の系譜」を年代別でもアイウエオ順でも概念別でもなく、この世に存在した生涯日数で再配置してみる」という「人生のセイムスケール」 from sawamurapid0309
2004-06-23[n年前へ]
■文章の書き方・文書の作り方
適切な文字のサイズや配置等の情報がまとめてある「文章の書き方・文書の作り方」CSSレイアウトなんかをする時も、古きに学び…で組み版に関する資料を眺めながらやってみるのも良いかも。
2004-07-30[n年前へ]
■レーザーポインター付きマウス
レーザーポインター付きマウスは、学会であまり使っている人見たことないな。なんでだろ〜〜。デメリットは数多くあるのに、メリットがほとんどないのだから、使わないのは当たり前ではないでしょうか。「(特に何の考えも無しに)レーザーポインター付きマウスを使っているか否か」は、「技術者としての程度」の判断に使える確かな基準の一つだと思います。といっても、「レーザーポインター付きマウスを使っている人」なんかそうそういない(もちろん意図して使わない)わけで、技術者失格のハンコを押される人も少ないハズですが。
と、書くだけでは情報が少なすぎるようにも思いますので、適当なスライドと資料の一部を載せておきます。ちなみに、ネタ用に市場に出回っている各種リモコンマウス系はほぼ全て持ってはいます。とはいえ、「レーザーポインター」としてはもちろん使いません。リモコンスイッチとして時折使うこともありますが、それらを実際に使う状況はごく限られた場合です。ネタとして見せる場合か、主催者がよほどヘンな配置をした場合か、だけですねぇ。
参考URL:
会議、プレゼンテーションにおいて
6.4 レーザーポインタの危険性
2004-12-10[n年前へ]
■ジャイアント馬場(ババ)と矢口真里(ヤグチ)が暮らす部屋
背が伸び縮みする「エイメスの部屋」
もし、壁に空いた小さな穴から光が漏れていたら迷わず覗く、それが人間だ。他人の部屋から何やら怪しげな声が聞こえれば、ドアに頭を押しつけて聞き耳をたてる。そのドアに小さな覗き穴が空いていれば、迷わず片目をつぶり、そしてもう片方の目を大きく開き穴の向こうの世界を覗く。もしも、その覗き穴の向こうが他人の家の浴室であれば、覗きの現行犯で逮捕されてしまかもしれないが、とにもかくにも覗き穴を除くのが人間なのである。「歩く好奇心」、好奇心が服を着ているのがイコール人間なのである。
そんな人間であるあなたの前に壁があり、壁の向こうには「謎の部屋」がある。そして、そのあなたと「謎の部屋」の間を遮る邪魔な壁に小さな覗き穴が空いていたら、あなたは一体どうするだろうか?そう、もちろんその穴から不思議な部屋の中のようすを覗いてみるに違いない。好奇心のかたまりとなって、その「謎の部屋」の中を眺めてみるに違いない。
というように、その「謎の部屋」を実際に覗いてみたのが下の二枚である。左は、部屋の中を覗いたようすを示すJavaアプレットであり、右はそのJavaアプレットを静止画像にしてみたものである。まずは、Javaアプレットを動かさず、ただ眺めてみることにしよう。
しかし、実はこの二人の身長は全く同じなのである。この「謎の部屋」は「エイメスの部屋(Ames room)」と呼ばれる特殊な作りになっていて(ペーパークラフトの模型の例)、部屋の中のどの場所に立っているかにより、(覗き穴の外から眺めた)身長がまるっきり違うように見えてしまうのである。部屋の左と右では実は覗き穴からの距離が違っているのだが、その距離に応じて部屋の高さを部屋の左右で変えることにより、その左右が奇妙な形状をした部屋が「覗き穴から眺めてみると」綺麗に四角い部屋に見えるのである。覗き穴の視点からの遠近感を「帳消し」にするような形状にすることで、「エイメスの部屋」を覗き穴から覗くと普通の四角い部屋にしか見えないわけである。
というわけで、「覗き穴」からは綺麗な部屋に見えるけれども、実は部屋の高さと距離が左右で違っているわけで、誰かが視点(覗き穴)から近い側(そして部屋の高さも低い)に行くと、その人は部屋に比べてひどく大きく・背が高く見える。そして、同じ人が視点(覗き穴)から遠い側(こちらの部屋の高さは高く作ってある)に行くと、その人は距離に応じて大きく作ってある部屋に比べて(その人自身は遠くにいるので小さく見える)ひどく小さくく・背が低く見える。そのため、例えば誰かが部屋をトコトコ歩いて行くようすを外から眺めていると、いきなりその人の背の高さが伸びたり縮んだりしてしまうように見える不思議な部屋「エイメスの部屋」ができあがるのだ。というわけで、上のJavaアプレットの場合は右に立っている巨大なジャイアント馬場は単に覗き穴から近いところに立っているだけで、実際には左に小さく見える矢口真里と同じ身長・同じ大きさなのである。ジャイアント馬場と矢口真里が一つ屋根の下で暮らしているわけではなく、実は同じ背格好の人間が二人立っているだけなのである。ちなみに、上のJavaアプレットは 「左クリック+マウス移動」: 物体回転 「Shit+マウス上下」: 視点移動・回転 「Ctrl+」: 「Sボタン」: 通常 → 平行法立体視 → 交差法立体視 というように動かして眺めることができるので、「エイメスの部屋」が特殊な作りになっていることがわかる。他の視点から眺めてみれば、この部屋は決して四角い普通の形ではなく、何とも奇妙な形であることが実感できることと思う。
* ちなみに、足の位置を眺めるとその距離感がつかめてしまうかもしれないが、それは単にポリゴン配置の都合でそんな風に手を抜いただけで、ちゃんと作ればそんな風には見えてしまうことはなく、巨大なジャイアント馬場と小さく可愛い矢口真里にしか見えなくなる。 「エイメスの部屋」を他の視点から眺めてしまうと、仏の四角い部屋でなく、奇妙な形状の部屋であることが判ってしまうということは、「エイメスの部屋」のトリック・魔術にひっかかるのはただ一点から眺めた場合だけなのである。違う視点に移動して、「エイメスの部屋」を覗き眺めてみれば、全然不思議でもない(ただヘンな形をした)部屋になるだけなのである。
他の視点から見た「エイメスの部屋」 視点位置(覗き穴)は右であり、(視点から見て左側に見える)手前の壁は視点から離れるほど高くなり、その一方で床は低くなっていることがわかる。 視点位置(覗き穴)は左であり、視点から見た左右がずいぶんと歪んだ形の部屋になっている。
あるいは、視点をわざわざ移動しなくても、「覗き穴」から片目でその部屋を眺めるのではなく両目でその部屋を眺めてみれば、その部屋の不思議は一瞬にして消え失せる。両目で、すなわち「二つの異なる視点から」その部屋を見るやいなや、頭の中にエイメスの部屋の真実の姿・立体形状・遠感が得られるハズである。部屋が奇妙な形をしていることや、部屋の中の人物が立っている場所がずいぶん離れていることなどを自然に感じとることができるに地がない。「エイメスの部屋Javaアプレット」で"S"ボタンを押して、立体表示させてみれば、(それまでは背の高さが違って見えた)二人が同じ背の高さに見え、単に二人の距離が近いか遠いかどうかの差だけであることがわかることと思う。
二つの目(視点から)でエイメスの部屋を眺めてみる (平行法)こんな風に、「エイメスの部屋」の中では本来同じ背丈の人が背が高く見えたりも背が低く見えたりもする。同じ人であっても、その人との距離や・その人の後ろに見える背景のせいで大きく見えたり小さく見えたりする。だから、片目をつぶり、もう片方の目だけで特殊な場所を覗いてみると「右に歩けばジャイアント馬場、左に歩けば矢口真里」なんていう魔術や幻想が生じたてしまったりするのである。 「背比べ」に絶対的な基準があるわけでもなく、「比べ」というからには、それは単に相対的な高低・大小の比較に過ぎない。となれば、こんな「エイメスの部屋」のような細工された場所、歪んだ世界を距離感を失いながら眺めてしまうと、途端にあるはずもない「ジャイアント馬場と矢口真里が暮らす部屋」が出現してしまう、というわけなのである。いや、「あるはずもない」と言ってしまうと、(今は亡き)ジャイアント馬場に失礼な話だが。
2005-03-03[n年前へ]
■スライド・デザインにおける「上手と下手」
「他の分野の人に何かを伝えようとする」なら、まずは「他の分野から何かを学んでみる」のも良いかもしれません。というわけで、こんなスライドを作ってみました。
ヨーロッパ文化でもミュージカル・演劇などにおける「(その文化中における)上手」は観客から向かって左側だといいます。例えば、右の配置図は、グローブ座のステージ配置とその舞台上の役者の動き、及び、シェークスピアの「ジュリアス・シーザー」の進行具合を示した図です。観客から言うと、左から入場し、右へと退場しています。ただし、シェークスピアの時代には舞台上に「(上に位置する)二階」が使われるようになっており(ロミオとジュリエットのバルコニーのシーンなんか誰でも脳裏に浮かぶのではないのでしょうか)、つまり、舞台上に(容易に上下が推定しやすい)次元が新たに一つ付け加えられており、その影響が「上座と下座」に及んでいるだろうことも想像できます。
また、「男雛と女雛」「(結婚式における)男と女」は、明治時代に西洋に合わせて左右反転させたという説が一般的です。日本語の横書き時の書き順が「右から左」から「左から右」に切り替わり、同じように(日本語以外の)他の対象物でも、そんなことがおきた、というわけです。その切り替わりの余波が、まだ私たちに混乱を及ぼしている、と考えてみるのも面白いと思います。