hirax.net::Keywords::「錯覚」のブログ



2010-02-02[n年前へ]

"ピノッキオ効果"で「Aカップ小胸」が「Iカップ巨乳」になる!? (初出:2005年12月03日) 

 昨日の記事、「ウェストを素晴らしく細くする」脳内トリック で、「最大28%もウェストが細く感じられる錯覚」を紹介しました。"ピノッキオ効果"と呼ばれる、触っているものの大きさが現実と異なって感じられる錯覚の話です。そして、「ウェストが素晴らしく細くなる錯覚」があるのなら、「バストが素晴らしく大きくなる錯覚」はないの?」という 愚問 疑問が浮かんだところまで書いてみたのでした。今回はその疑問の続きです。

 論文をさらに眺めてみると、「現実の場所と触っている場所のズレが生じたか」を示す実験結果が載っていました。そのグラフを眺めてみると、膨らむ方向に「おおよそ8cm程度の膨張(している錯覚)」を生じさせることもできています。もし、その膨張錯覚を上手く?胸部で生じさせることができたら、どうなるでしょうか…? 

 そこで、以前行った「ブラジャーのカップ形状」を研究した時の資料を眺め直してみると、(胸の)8cmの膨張というのは「80cm Aカップ」が「80cmのIカップ」になることに相当するようです…。ピノッキオはウソをついて鼻を伸ばしましたが、この効果を「小胸さん」が使えば、その胸はグングン伸びてH-IIAロケットもびっくりの「(宇宙まで飛び出しそうな)ロケットバスト」に思えてしまうのです。

 以前私は、バストが飛び出す「イリュージョン・ブラ」を作ったことがあります。「カフェウォール錯視」を利用し、どんな小さなバストでさえもマルマル飛び出す巨乳に見せてしまい、小さなバストどころか真っ平らな胸でさえも、ロケットのように飛び出して立体感を感じさせてしまう、というそれはもうオソロシイ「イリュージョン・ブラ」です。そのブラジャーを見た女性たちの多くは、「水着に使うならともかく、ブラジャーだとほとんど役に立たない」という感想でした。「ブラジャーは男性相手に見せるものじゃないし、…見るシチュエーションでも、その後すぐに脱いでしまうし」というわけです。「触られたら、その膨らみがウソっこなのもわかっちゃうわけだし」と言うのです…。

 しかし、今回の錯覚応用技術!?は違います。暗闇でも、胸に触ってもノープロブレムのテクニックなのです(ホントにできれば)。…さぁ、「彼氏の両手首にそっと自分の手を重ね、高速 - 貧乏揺すり - ハンドパワーで彼氏の手に刺激を与え」て、"ピノッキオ・イリュージョン"を自由自在に使いこなす特訓をしてみるのはいかがでしょう!?

2010-07-17[n年前へ]

「距離」と「遠近感」が生み出す、楽しき「大きさの誤謬」 

 近づこうとしないとわからない「大きさ」や「距離」があります。巨大な大仏の足元で、そんなことを思いました。そんなことを考えているうちに、いつの間にかうたた寝してしまいました。起きると、すでに空は夕焼けで赤く染まっていて、大仏はその夕暮れの中でそびえていたのです。

 その大仏を見ながら、「距離」が離れているから「大きさ」がわからないからこそ面白いこともあるかもしれない…と寝ぼけ頭で思いました。そういうわけで、こんな写真を撮ってみました。「とても小さな大仏さまの掌に、指先で触れてみた」という写真です。薄暮の空の中に佇(たたず)む”小さな”大仏さまに、人差し指で触れてみたのです。



 遠近感の錯覚をケータイの画面中に眺めながら、「距離」が離れていて「大きさ」がわからないからこそ面白いこともあるかもしれない、なんてことを昼寝後の頭の中で考えました。大仏の大きな掌の下で、そんな錯覚があるからこそ近づこうとする努力ができるのではないかと、そんな妄想をしたのです。

「大きさ」や「距離」と「遠近感」






2011-05-01[n年前へ]

「誤解させるための立体グラフ」の作り方!? 

 グラフを眺める人を誤解させる、値を勘違いさせることを目的とした、”悪い”立体棒グラフを作ってみました。「○×電力と△□電力の一月あたりの電気料金を比較する」と題したグラフです。グラフを作ることだけが目的ですから、データ自体にはまったく意味はありません

 「一月あたりの電気料金を比べてみると、△□電力は○×電力の2倍(前者が1万円で後者が2万円)」なのですが、その「2倍」の違いが「3〜5倍程度」に感じられます。それはもちろん、このグラフが「電球の高さ」を用いて電気料金を表現しているのに、その高さに応じて電球の幅まで変えているからです。

 電球の高さで2倍の違いが、電球の面積では4倍の広さの違いになり、もしも電球の立体感まで忠実に感じてしまったなら8倍もの大きさの違いに感じられてしまう…というわけです。

 ただし、感覚というのは対数的に働くでしょうし、それと同時にグラフの軸を眺め・判断をすることもありますから、実際には「8倍」というほどの違いは感じないように思います。だから、大雑把に見て「3〜5倍程度の違いに感じてしまう」という辺りになるわけです。

 下のグラフは、上の棒グラフをさらに「三次元空間内の物体」として認識させやすくしてみたものです。もともとのグラフが、棒グラフを3次元物体と感じさせることで「誤解」をさせることが目的のグラフでしたから、これはつまり「さらに誤解しやすくさせたグラフ」です。

 遠近感(パース)も利用して誤解させることを目的としたこのグラフ、「感覚的に」眺めたとしたら「△□電力は○×電力の電気料金はどの程度の違い」として感じられるでしょうか?

「誤解させるための立体グラフ」の作り方!?「誤解させるための立体グラフ」の作り方!?






2012-09-08[n年前へ]

夢を売るグラビアアイドルには「(夢の)イリュージョンブラ」が似合うはず!? 

 以前、「カフェウォール錯視」を利用して、どんな小胸さんも、いえ小胸どころか凹凸が全くない完全に平面の胸ですら「マルマル飛び出す巨乳に見せてしまうイリュージョン・ブラ」を作ったことがあります。

 …けれど、そのブラジャーの評判は「水着に使うならともかく、ブラジャーではほとんど役に立たない」という惨憺たるものでした。「ブラジャーは男性相手に見せるものではないし…見せるシチュエーションでも、その後すぐに脱いでしまう」というのです。

 そこで考えました。このイリュージョンブラは、グラビアアイドルには、素晴らしく重宝されるのではないでしょうか。「水着」と言えば、それはまさにグラビアアイドルにとっての制服のようなものですし、グラビアアイドルはそのブラならぬ水着を脱ぐことは決してありません(グラビアアイドルを”卒業”したら別かもしれませんが)。そんなグラビアアイドルたちの中には、「胸をもっともっと大きく見せたい」と切望している人さんだっているに違いありませんから、そんな小胸グラビアアイドルさんたちは、このイリュージョンブラを絶対に欲しがるに違いありません。

 というわけで、”Aカップ グラビアアイドル”で検索し、その筆頭で出てきたグラビアアイドルSさん(24才)の画像に、イリュージョンブラを(勝手に)着せてみました。

 Cカップくらいあれば寄せたり上げたりする元の膨らみがあるからなんとかなるけど、私には元の膨らみが無いからなあ・・・(´・ω・`)
 無から有を生み出す魔法なんて私使えない(´・ω・`)

グラビアアイドルSさん(24才)
変身前後の画像をクリックして拡大した上で(解像度の関係上、サムネイル画面ではイリュージョン効果を体感することができないのです)、「どのくらいグラビア巨乳度が高まっているか」を体感してみると、きっと面白いはずです。

 

 夢を売るグラビアアイドルには、夢のイリュージョンブラこそが似合うに違いない…と思いませんか?「無から有を生み出す魔法のイリュージョンブラならぬイリュージョン水着」は、(小胸の)グラビアアイドル必携の一品になるはすです。

イリュージョンブラはまさにグラビアアイドルのためのもの!? イリュージョンブラはまさにグラビアアイドルのためのもの!? 






2012-09-16[n年前へ]

「錯覚立体円グラフに(さらに)データ配置マジック」が混ぜられた「Appleが見せたiPadシェア」 

 Appleが9月12日に示した「タブレット市場におけるiPadのシェア推移」のグラフ(参考:CHART OF THE DAY: Tim Cook Used These Charts To Make Fun Of Amazon And Google's Tablet Sales)が何だか少し奇妙です(右図)。何がどのように奇妙かというと、円グラフに描かれている「データ系列」が12時の位置からではない、ということが奇妙なのです。

 円グラフを立体的に描き・その立体円グラフを手前から眺めさせることで(遠近感を利用して)、手前にあるデータ系列を大きく(多く)見せる「誇張円グラフ」はよく見かけます。そういった円グラフは(好ましいものではないかもしれませんが)過半数を遙かに超えるものを示す時など、少なからず使われます。しかし、こうした「データ系列」が12時の位置からではなく、1時くらいの位置から始まっている(いるように見せる)グラフは珍しいように思います。

 ためしに、Appleが使ったスライドの「円グラフ」に真円 と格子線を重ね描いてみたのが下の図です。そうしてみると、この円グラフは、(近くに描かれた)「iPadのシェアを大きく見せる一方で、(遠くに描かれた)「その他」のシェアを小さく見せていることが実感できると思います。さらに、それだけでなく、「データ系列が12時の位置からではなく、1時くらいの位置から始まっている」ことが、「その他」を視点から遠い位置(小さく描かれる領域)へと持って行き、遠近感による(データ比率の)錯覚でiPadのシェアを大きく(2011年から2012年にかけて「その他」が大きく減少しているように)見せることに寄与している、ということがわかります。「自分の視点に近いものを大きく見せ、自分とは遠いものを小さく見せる、という錯覚立体円グラフを最大限に"活用"しているグラフです。

 このような「データ配置マジック」を混ぜたプレゼンテーション・グラフは、何というか、”少し新鮮”だったので、「錯覚立体円グラフ」と「データ配置マジック」の効果がわかりやすいよう「図示・可視化」してみました。

「立体円グラフに(さらに)データ配置マジック」が混ぜてある「Appleが使ったiPadシェアグラフ」「立体円グラフに(さらに)データ配置マジック」が混ぜてある「Appleが使ったiPadシェアグラフ」








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