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2008-05-13[n年前へ]
■「前に出る人間」「それを支える人間」 
人間には2種類あってよ。「前に出る人間」と「それを支える人間」前に出る人間は大変だよ。自分が武器だからな。前に出る人間は自分の替えはきかない。自分以外では食えない。
キッツイよな。……おまえはどっちの人間なんだろうなぁ。
岡田恵和 「あかねSAL☆」
2009-05-13[n年前へ]
■「どうだろうねえ」 
今週のSPA! 鴻上尚史の ドン・キホーテのピアス 715 「忌野清志郎
さんが亡くなってしまった・・・」より。
初めてお会いしたのは、もう25年ほど前です雑誌の対談の企画でした。・・・実体験を元に作詞するのなら、有名になってしまって、どうやって次の名作を生むのでしょうか、そんな質問をぶつけました。
清志郎さんは、「どうだろうねえ」とのらりくらりと僕の質問をかわし続けました。後から読めば、暑すぎるインタビュアーと決して本音を語らないアーティストの見事なぐらいすれ違ったインタビューになっていました。
清志郎さんは、そもそも本音を語るつもりがない、という感じでした。本人は口下手と言っていましたが、それより、「んなこと、熱く突っ込まれても、君にそもそも言う義理はないし」というような感じでした。
自分自身のスタイルを「のらりくらり」とすることで貫いている人はいいな、と思う。一見、器用のようで、実は不器用で「器」に填まらず、けれど「用」を為す、それはいいなと思わせる。
2010-05-13[n年前へ]
■ブルースから流れる「歌の三段構成」 
「グラフィケーション」 2010 No.168 から、赤木昭夫の「失われた道を求めて」より。
(アメリカの黒人たちの)四回もの大移住は、アメリカに大きな文化遺産をもたらした。第一回目には、ドラムに合わせて足踏みで踊るという、リズムという音楽の基本要素がアフリカから伝わった。
二回目の移住の過程で生まれたのが、ブルースだ。ブルースの歌詞は、という三段構成になっている。
- 苦しみをつぶやき
- 嘆き
- だが耐えるしかない
次に三回目の、セントルイス、シカゴ、デトロイトなどの工業都市への移住の中で、リズム&ブルースが生まれたが、という三段構成になる。
- 怒りや苦しみをぶつける
- ぶつける
- そして解放される
そこからロックが生まれた。ロックン・ロールの元祖には諸説あるが、セントルイスで育ちシカゴでデビューしたチャック・ベリーもその一人だ。
もはやロックとなると、もうつぶやいたり、嘆いたり、諦めたりしていない。しかし、ブルース以来の、音楽の運びの基本の三段構成は継承。
ちなみに、四回目の移住ではレゲエ文化が新たに加わった。
2011-05-13[n年前へ]
■持ち続ける「パンドラの福袋」 
角田光代「福袋 (河出文庫)
」から。
ひょっとしたら私たちはだれも、福袋を持たされてこの世に出てくるのではないか。福袋には、生まれ落ちて以降味わうことになるすべてが入っている。希望も絶望も、よろこびも苦悩も、笑い声もおさえた泣き声も、愛する気持ちも憎む気持ちもぜんぶ入っている。「福」と袋に書いてあるからってすべてが福とはかぎらない。袋の中身はときに、期待していたものとぜんぜん違う。…ほかの袋を選べばよかったと思ったりもする。それなのに私達は袋の中身を捨てることができない。
角田光代「福袋」
角田さんの小説は人生を手ばなしに肯定しない、否定もしない、あるがままの人生が描かれている。…私達は福袋の中身を選べない。捨てることもできない。…私たちにできるのは、味わうことだけだ。すべてを自分だけのものとして、一生かけて慈しみ、ひたすら愛でるのだ。
栗田有起「解説」

