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2012-12-05[n年前へ]
■『こどもに贈り物を届けたいという願いを蒸留したものがサンタという存在だ』
「n年前へ」から。
Q: 調べていて,意外な結論が導きだされたりすることはあるのですか?
A: いいえ、結論(オチ)まで考えてから実際の計算や 実験に取りかかるので,意外な答えに至ることはありません。ただ、一回だけ、「意外な答え」に気づき、驚いたことがあります。それは、「サンタが街にやってくる」という話です.
月刊化学
ちょうど10年前のこと、無味乾燥な数式をノートに書いているうちに気づいたことは…その数式の意味として気づかされたことは、「(眠る)こどもに贈り物を届けたいと切なく願う”存在”を蒸留したもの」こそがサンタクロースという名前の存在であって、そんな存在が確かに(小さかった頃の)自分の前にもかつて居て、時を経て、自分の目の前・その先にもいるのだろう、ということでした。
「こどもに贈り物を届けたいと願う”存在”を蒸留したもの」こそサンタという存在だ
こうして…サンタが街にやってきます。ひとりのこどもが世界のどこかに現れたとき、どこかのこどもがサンタに変わります。むかしこどもだったサンタが、眠るこどもたちの寝顔を眺め、夢を見ているこどもたちを起こさないように…そっとプレゼントを置くのです。
新たにこの世界に生まれて来たこどもの声を聞き、小さな頃いつもプレゼントが届けられていたという(かつての)こどもが、サンタなんか来たことがないという(かつての)こどもも、みなサンタへと姿を変えていきます。そして、自分の姿を変えさせたこどもを見た瞬間、「本当にサンタがいた」ということに気づくのです。
サンタが街にやってくる。(2011)
2012-12-12[n年前へ]
■「人事」を「人妻」に変えると面白い
最近のつぶやきから。
「人事」という字は「人妻」と似てる。人事という語句が入ってる言葉を人妻と入れ替えてみると面白い。たとえば、… 人妻を尽くして天命を待つ。
「人事」を「人妻」に変えると面白い
次々と生まれている「人事を人妻に変えると面白いフレーズ」を眺めてみると、やはりなかなか奥深い言葉が並んでいます。
「人事」が(自然に対して)人間に関することがらや人間としてなし得るまたはなすべきこと」といった意味ならば、そんな語句を含むフレーズを「人妻」に置換したものはやはり「深~い」ものなのかもしれません。
2012-12-19[n年前へ]
■サンタが街にやってくる
イルミネーションが街を飾り出すこの季節は、やはりサンタのことを考えたく鳴りますね(サンタが街にやってくる、数式とグラフも多い2001年版)
こうして…サンタが街にやってきます。ひとりのこどもが世界のどこかで生まれた瞬間に、どこかのこどもがサンタへと姿を変えていきます。
…そして、自分の姿を変えさせたこどもを見た時、「本当にサンタがいた」ということに気づくのです。
(すやすやと眠る)こどもに贈り物を届けたいと願う”存在”を蒸留したもの」こそがサンタクロースという名前で呼ばれる存在であって、そんな存在が確かに(小さかった頃の)自分の前にもかつて居て、時を経て、自分の目の前やその先にもいるのだろう。
「こどもに贈り物を届けたいと願う”存在”を蒸留したもの」こそサンタという存在だ
2012-12-21[n年前へ]
■「おろか者たち」になるヒント
「中学生までに読んでおきたい哲学 4巻 ~ おろか者たち 」を読んでみたくなる一節。
「おろか者たち」という巻の目次を作っているときのことです。以下の4編を並べて1ブロックにしました。自分の得意なところで生きればという松田道雄さんの「だめな人間なんていない」、遅刻は悪くないという梅棹忠夫さんの「遅刻論」、目的地にまっしぐらではなく・遊び迷いながら行く方がいいという森毅さんの「やさしさの時代に」、みんな一緒にではなくという河合隼雄さんの「”明るく元気に”病」です。
その時、この4人が、かつての「京都学派」だと気がつきました。(中略)…京大には自由奔放・融通無碍な気風があると言われてきましたが、4人の型にはまらない考え方には共通するものがありそうです。
松田哲夫の本とコンピュータのある暮らし 第16回
型にはまった、さながら金型に高圧注入され・量産されていくプラモデルみたいにならないように、中学生に戻った気持ちになって「おろか者たち」になるヒントを読んでみたくなる。
2012-12-23[n年前へ]
■「ワイブル分布」や「事前情報ジャンケン」や「青春」と「作業服」
「最近のつぶやき」から。
「事前情報付きジャンケン」現象解析にハマってる。「事前情報付き」ジャンケンというのは、こんなジャンケンだ。深読みした方がいいのか、何も読まない方が良いのか…あなたなら、事前情報付きジャンケンの戦略は、一体どういう作戦をとるでしょう?
「いいか!俺はこれからチョキを出す!」
「いくぞ!じゃん、けん、っぽいっ!」
…バリエーションはたくさんあり「上司が迫る事前情報付きジャンケン」「妻が夫に言う事前情報付き”あなたが何を出すか、私一生忘れないからね”ジャンケン」「お得意先が接待ゴルフで言う事前情報付き"接待"ジャンケン」
…さぁ、どうする?「チョキを出す!」という事前情報付きジャンケン…あなたならグー・チョキ・パー何を出す?
ある破壊試験をした。○×回の実験から、(破壊が生じるまでの回数の)ワイブル分布を推定してみると、こんな感じのグラフになった。これは、(いわゆる破壊現象に対して用いられる)ワイブル分布を使い、「○×△」の破壊までの過程を予測したものです。横軸が(ある種の)時間で、縦軸が(その瞬間までに)破壊が生じる確率(0-1つまり0から100%)なので、(横軸)600~800あたりで破壊に至るだろう…という結果になっています。けれど、予備実験回数が少なかったので、外れがちな地震予知よりさらに信頼性の低い「予測」でした。
で、本番実験では…(確か)800~1000辺りで「破壊」が起きました。予想が外れた迷惑を被(こうむ)ったのは、いとうあさこさんとスギちゃんでした。
12月上旬の2週間、「(自分と違い)地に足着けて働く職人さん」にたくさん会った。その人たちの格好良さと言ったら、本当に絶品だった。ビル解体・道路建築・ダム土台作成・橋ビル作成・金属部品作成…作業服を着るたくさんの人たちに会った。その作業服の格好良さは絶品で、その方が語る「特殊機械」の操作法は、実に面白く・心底カッコ良かった。
…そうタイプするこの瞬間「地に足着いた」って何だろう?と考える。瞬間的に思うことは、ひとつは継続可能ということで、ひとつは技術があるということで、ひとつは(その何かに)確かに金を出す人がいるということだ。
…そうか「いい男」になりたかったら、「職人」になるのが一番なのかもしれない。
タイのアイドル映画 ”Dear Galileo” の中国語タイトルを見ると「旅逃愉快」だった。あの映画は、確かに「旅逃愉快」という感じの内容だった。ある種「逃避行」という感じの旅で、「愉快」とは言えない思いを抱えた「旅」で、けれど、それを思い返してみれば「旅」で「愉快」で…と感じさせるものが「青春」と名付けられた映画なのかもしれません。
アイドル映画は、その瞬間の空気が詰まっていて、新鮮に楽しく・時に切なく・若さという名前の力が溢れてて、それが青春映画で、そしてそれこそが映画なんだと思う