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2011-03-06[n年前へ]
■「コンピュータ画像処理」と「輝度値の単位系」
レンズブラーを観察してみると、明るい箇所が強調されてぼかされていることが分かります。言い換えると、輝度の高いピクセルが優先的に混合されている、つまり予めRGBの全ピクセル値を適当な単調増加関数で写像してから畳込み積分を行って、その後対応する逆関数で戻してやればいい。
この手のことをしようとする時には、結局は、「データが指し示す量」をどう定義・解釈するかという話に帰着します。フィルムに撮られたり何らかのデバイスに格納された量は「あるルールに沿って」輝度圧縮された量でしょうし、コンピュータの中で演算処理をする際にはエネルギーを線形に処理することができる単位に揃えられたもので取り扱うのが自然でしょう。どんなデバイスであるか、たとえば、それが入力デバイスであるのか、出力でバイスであるのか、はたまた、計算処理デバイスであるのか次第で「輝度値の単位系」をどのように保持(処理)するべきかは違うことでしょう。
大切なことは、取り扱う「値」がどんな単位であるのかを見失わないことなのか、と思います。