できるかな?東西南北

- 言葉のリズムはマトリクス -
(99.10.10)

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 記憶は定かでないのだが、「できるかな?」がアンダーグラウンドで動き出してから今日でちょうど1年である。"hirax.net"というドメインで動き始めたのはもう少し後であるが、最初は読者(というより強制的に読まされる人)が二人という読者限定しまくりの超ミニコミWEBであった。その二人、久遠氏とチコツ氏(一部仮名)に

98.10.10  久遠、 チコツ 様
 おはようございます。
 面白い考察をしてみました。題して「できるかな?」です。以前に遊んでみた「幽玄壱号」をよみがえらせてXXX解析を行ってみました。お楽しみ下さい。
 「幽玄壱号」は今考えてみると、ネーミングセンスがいまいちだったようです。「幽玄一郎」の方が良かったように思います。「幽玄一郎」であればもっと素晴らしい解析ができたかもしれません。

補足:この話題の「幽玄壱号」の部分を

としてwww.hirax.netで公開中。その残りは未公開。

 というメールを出したのが、「できるかな?」の始まりである。当初はとある場所でアングラで公開されていたのだが、規制が厳しくなり外へ(どこから?)飛び出し、現在のhirax.netで公開されるに至っている。

 いきなりではあるが、今回は「できるかな?」の1年間の各話のタイトルから、日本語のリズムについて考えてみようと思う。何故かといえば、「できるかな?」のサブタイトルを考えているうちに、頻出するリズムに気づいたからである。

 「できるかな?」の各話のタイトルには、まずパロディ、オマージュ(それをパクリといってはいけない)と言うべきタイトル群がある。まずは、本のタイトルからとったものだ。

 似たようなものに、映画のタイトル がある。また、広告や展覧会のタイトルからとったものもある。 などだ。そして、おそらく言わなければわからないだろうが、 は「ふぞろいの林檎たち」のサブタイトル風を意識している。

 そして、そうでないものには特有のリズムを持つものが多い。まずは、適当に読んでみよう。

妙にリズムがある。

 次のように並べるとわかりやすいだろうか。最初に示した数字は、区切りの良い所までの音数である。例えば、「年始は景気が悪いの法則」であれば、

4
4
4
4
であるし、「夢の扉が開かれる」であれば、
3
4
5
である。

単純行列タイプ


ピラミッド構造(三角行列)あるいは、行列タイプの最後に1音足されて、安定感の増したタイプ

 ちなみに、今回の「言葉のリズムはマトリクス」は行列タイプの最後に1音足されて、安定感の増したタイプである。
 こういったこと、例えば「日本語のリズムは3/8と4/8の変拍子からなるのか?」、「日本語のリズムと三重対角行列の間に相関はあるか?」などと気の抜けたクダラナク、アヤシイことでも次回考えてみたいと思う。

 ところで、「できるかな?」が始まってから、久遠氏とチコツ氏、そして後にはもう少し多くの人に更新と簡単な紹介・裏話がmailでnewsとして送りつけられている。「できるかな?news」である。そのnewsをNorth,East,West,Southの略だと思ってみれば、これすなわち「できるかな?東西南北」である。newsなできごと、東西南北津々浦々色々なこと、で遊んでみるのが「hirax.netの歩き方」である。やっと一歳、これからヨチヨチ歩き、そしていつか自由自在に歩き回れたらいいな、と思う。

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