■おっぱい(プリン)食べ終わるまで帰れまテン
AAAカップからGカップまで…キッチンでできる「おっぱいの科学」!?
「おっぱいプリン」という銘菓があります。山形県は米沢市のヨシダ電器(ん?)が製造販売している、「おっぱいの形をしたプリン」です。 山形県 ヨシダ電器のおっぱいプリンは、赤ちゃんのこぶしほどのの小さな「おっぱい」ですが、他にも さまざまな地域特産のおっぱいプリンがあるようです。
しかし、日本全国津々浦々、どの地域産の「おっぱいプリン」も、あまりに小さいサイズばかりです。 目視した限りでは、Aカップどころか、AAAカップにも遙かに満たない、小胸さん・微乳さんの「おっぱい」ばかりです。 …そこで、色々な大きさの「おっぱいプリン」の力任せに自分で作り、おっぱいプリンの「カップ数」を正確に計った上で、おっぱいプリンをすべて平らげてみるという、「おっぱいプリンの大人食い」をしてみることにしました。 題して、おっぱい(プリン)食べ終わるまで帰れまテン、です。
まずは、ローソン100円ショップに行き、「プリンの素」を何個も、そして「酪農牛乳」を何本も買ってきます。 端から見れば「何十人分のプリンを作るんだ、コイツ?」という変なヤツですが、こんなところで、他人の視線を気にしてはイケマセン。 実験机(キッチン)に実験器具を並べた上で、牛乳とプリンの素を混ぜ合わせつつ、巨大鍋でグツグツ煮込みます。 すると、実験室には、次第にミルクとクリームの匂いが強烈に充満してきますから、換気を行うことを忘れてはいけません。
そして、ただひたすらに大鍋をかき混ぜ続け、中身が沸騰するのを待ちましょう。 さらに、プリン溶液が沸騰したら、弱火でさらに1分煮込み、そして「色んな大きさのカップ」にプリン溶液を注ぎ込みます。注ぎ込んだ後は、少し冷ました上で、おっぱい溶液に満ちた各種カップを冷蔵庫に入れるのです。 後は、プリンが十分固まるまで、お腹をすかせつつ、数時間待ちます。
数時間経ち、冷蔵庫の中のおっぱいプリンも十分固まったようです。 今こそ、こどもの頃からの夢を実現させる時、「おっぱい(プリン)食べ終わるまで帰れまテン」を始めましょう。
…その前に、おっぱいプリンのカップ計測ルールについて確認ておきしましょう。 言い換えれば、それは「ブラジャーのカップサイズについての基礎知識」です。 ブラジャーの「カップサイズ」については、公的規格としては、JIS規格JISL4006 「ファンデーションのサイズ」に『「アンダーバスト」と「トップバスト」の差からブラジャーのカップサイズが決まる』と定められています。 今回は、この単純に計測可能な公的規格方式を用いることにします。
「単純に計測可能な」というのがどういうことかというと、実際に販売されているブラジャーのカップサイズは、すでに10近く前に、筆者らが行った研究(さらには、その研究論文からリンクされている「たまごのじっけん。(おブラ解体新書?)」)で調べられているように、アンダーバスト90cm Aカップのブラには、アンダーバスト65cm Fカップのブラと同じ「カップ」が使われていたりするので、現実に売られているブラジャーの「モノとしてのカップ」との対応を付けるのは、そう単純でないのです。
ですから、今回は、単純に計測可能な公的規格の定義、 「ファンデーションのサイズ」に『「アンダーバスト」と「トップバスト」の差からブラジャーのカップサイズが決まる』を用いましょう、というわけです。
(豆知識1:これで、あなたもブラジャーについて少し詳しくなりましたね!)
1番バッターは、「おちょこ」2つで作ったおっぱいプリンです。カップサイズを計ってみると、トップバストとアンダーバストの差は、およそ3cmです。 カップサイズにすると、AAAA(2.5cm)とAAA(5cm)の中間ですが、ほぼAAAAカップというところでしょう。 サイズは小ぶりですが、日本が誇る名峰 富士山のように高く盛り上がり、素晴らしい美乳です。 この微乳ならぬ美乳のおっぱいプリンを、まずはスプーンで平らげます。 小さいと思いきや、食べてみると、意外にボリュームがあります…。
2番バッターは、「丸い取り皿」で作ったおっぱいプリンです。 トップとアンダーの差は、およそ5cmですから、ちょうどAAAカップです。 AAAカップという言葉の響きとは裏腹に、見た目はかなり大きく感じます。 お店で出すようなプリンと比べると、このトリプルAカップなおっぱいプリンの方が大きい、ように思われます。 …ミルクの匂いだけで「もう食べられない」という気持ちに襲われるのですが、何とか頑張って食べてみます。 ボスキャラ(Gカップ)までの道は遠いのに、Aカップを前にして、すでにお腹いっぱいです…Oπ。
(腹ごなしのため数時間休憩)
3番バッターは、「お茶碗」で作ったおっぱいプリンです。
大きい平皿にはちきれんばかりに実る「ふたつのふくらみ」は、まさに「たわわ」という言葉が相応しい存在感です。
この「巨乳」に見える「お茶碗おっぱいプリン」のサイズ計測してみると、お茶碗ふたつで作られる「おっぱい」のトップとアンダー差は、およそ7cm…ほぼAカップです。
Aカップというと小さいと思いがちですが、こうしてみると決して小さくはなく、むしろ十分大きいことがわかります(少なくとも食べるには十二分過ぎるほどに大きい)。
Aカップおっぱい恐るべし…。
(豆知識2:Aカップのおっぱいの大きさは「おちゃわんに少なめにすり切ったご飯の大きさ」と同じという具体的かつ実践的な豆知識を、あなたの明日からの生活にぜひ役立ててみましょう!)
(腹ごなしのため数時間休憩)
4番バッターは、「どんぶり用お椀」ふたつで作ったおっぱいプリンです。
もう、お皿に乗るサイズではなくなります。
というわけで、まな板に載せてみます。
…すると、(Aカップのお茶碗おっぱい辺りから薄々感じてはいたのですが)おっぱいプリンは周囲に広がり・低く形を変えてつぶれてしまいます。
お椀に入っていたときにはもっと「高く盛り上がった形」だったはずのおっぱいプリンが、扁平な形にノッペリと低く広がってしまうのです。
重力はおっぱい(プリン)の敵、なのです。
(豆知識3:おっぱいプリンもAカップくらいからは重力の影響を大きく受ける)
「どんぶり用お椀」×2個で作ったおっぱいプリンは、トップとアンダーの差が16cmですから、C〜Dカップというところです。 重力の影響で低くつぶれてしまっていることを考えれば、「どんぶり用お椀」サイズのおっぱいプリンはDカップ超ということになるでしょう。 …超Dカップのおっぱいプリンは、もうまさに巨乳です。 こんなサイズのプリン、見たことがありません。
「どんぶり用お椀」で作った超Dカップおっぱいを揺れ動かして、その時の変形振動のようすを高速度撮影してみたのが、下に貼り付けた動画です。 キッチン(家庭)でできる「おっぱいの科学」の研究材料としては、非常に参考になるデータではないでしょうか。
それにしても、「おっぱい(プリン)食べ終わるまで帰れまテン」の敵キャラ(おっぱいプリン)たちは、恐るべきコトに、カップが増える毎に、サイズ(長さ)の3乗で体積が増えてきます。
お腹にたまるプリンの量は長さでなく体積で決まるわけですから、カップが増えるごとに食べる量は恐るべき比率で増加していくのです。
ブラカップ体積級数恐るべし…Oπ」
(豆知識4:ブラのカップが増えると、おっぱいの体積は急激に増加していく)
(腹ごなしのため一日休憩)
最後のバッター、5番バッターは、「ラーメン丼で作ったおっぱいプリン」です。 爆乳というか、メガ乳というか、テラカップというか…とにかく巨大です。 まな板にもふたつ載せるのは無理なサイズですから、おっぱいひとつだけ、で計測&完食に挑戦することにしました。 もちろん、カップサイズ計測には「もしこの形状がふたつあったなら」という換算を入れてみます。
さて、ラーメン丼で作ったおっぱいプリン(ふたつぶん)のカップサイズを計測してみると、トップとアンダーの差は14cmです。 …おや、その数字ではCカップということになってしまいます。 どう見ても「爆乳」「テラ乳」なおっぱいですし、Dカップの「どんぶり用お椀」おっぱいプリンにサイズで負けているとも思えません。 実験開始前に、実はそれぞれのおっぱいプリンに対し、「このぐらいの大きさになるはずだ」という想定カップ数を見積もっていたのですが、その計算上はラーメン丼はトップとアンダーの差が25cmのGカップになるはずだったのです。 …これは一体どうしたことでしょうか!?
そう、ラーメン丼で作った(本来は)Gカップおっぱいプリンは、地球の重力下では、残念ながら自らの形を維持しえないのです。
プリンのようなプニプニな柔らかなおっぱいは、上向きになれば平べったく潰れてしまい、ちょっと傾けば垂れてしまう…ブラジャー・カップならぬラーメン丼で形を整えてやらなければ、扁平・真っ平らな形状になってしまうのです。
(豆知識5:爆乳・テラ乳の人は大変だ)
さて、数時間かかって(休憩を何度も入れつつ)、片乳の「ラーメン丼サイズ Gカップおっぱいプリン」を食べ終わりました。
AAAAカップから(ブラジャー付きなら)Gカップまでのおっぱいプリン、全部合わせると総重量2kgナリ!のおっぱいプリンを完食し、つまり「おっぱい(プリン)食べ終わるまで帰れまテン」を24時間を遙かに超えて食べ終えた今の気持ちは…おっぱいもうお腹いっぱい、です(今はね)。
(豆知識6:おっぱい星人の男の子に悩むお母さんは、おっぱいプリンをたくさん作って、男の子にイヤというほど食べさせれば良い)