2010-02-06[n年前へ]
■「二者択一の積み重ね」
「忘れられない、あのひと言 」に収録されている、映画監督である張芸謀の言葉、そしてそれを受けての阿川佐和子の文章。
(そして監督は静かにおっしゃった)「でもね、人生なんて、そんなものじゃないかと思うんです。私のように理想なんか持たず、運命に翻弄(ほんろう)されて、いたしかたない選択を繰り返していても、いつのまにか道が開けているんですから」
目の前に突き付けられた二者択一を、その場の理由で選び続ける。それがたとえ本意でなくとも、選んでいるのは自分である。そしてその選択の積み重ねがどれほど予想外の方向へ行っていたとしても、自分が選んだ道なのである。
2010-02-07[n年前へ]
■「書くことだけがお前を助ける」
「忘れられない、あのひと言 」に収録されている、船曳建夫の文章から。
そんな頃、その日も思うように書けず、昼飯時にとぼとぼ歩いていると、反対側の歩道を行くフォーティス先生を見かけた。先生はこちらを認めると、突然、道を横切り、私の前に来た。そして、日本語に直訳すると、「書くことだけがお前を助ける」と私に言い渡し、去って行った。この一言は私に響いた。
この言葉は博士論文を書いている若者だけではなく、多くの人に励ましの言葉となると考え、ここに再び載せる。
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