2010-02-06[n年前へ]
■「二者択一の積み重ね」
「忘れられない、あのひと言 」に収録されている、映画監督である張芸謀の言葉、そしてそれを受けての阿川佐和子の文章。
(そして監督は静かにおっしゃった)「でもね、人生なんて、そんなものじゃないかと思うんです。私のように理想なんか持たず、運命に翻弄(ほんろう)されて、いたしかたない選択を繰り返していても、いつのまにか道が開けているんですから」
目の前に突き付けられた二者択一を、その場の理由で選び続ける。それがたとえ本意でなくとも、選んでいるのは自分である。そしてその選択の積み重ねがどれほど予想外の方向へ行っていたとしても、自分が選んだ道なのである。
2010-04-14[n年前へ]
■We don't need roads.
"road"を辞書でひいて、文例を読むのが好きだ。なぜかというと、それらは、青春18切符の宣伝文句のような楽しみ方ができるからだ。たとえば、25年近く前の「1995年 冬 ~何かを変える旅。~」で使われた、
「決められたレール」は無いほうがいい。の"rails"のような趣(おもむ)きが、"roads"にはある。
Roads? Where we're going, we don't need roads.
Dr. Emmett Brown in the "Back to the Future"
2010-06-05[n年前へ]
■「彼女たちの言葉」
「彼女たちのドラマ―シナリオライターになった女性たち」の頁をめくっていると、おそらくインタビュアーが「シナリオライター志望者へのアドバイス」を問うたのでしょう、女性脚本家たちが、他の人に向けたアドバイスめいた言葉を言う部分があります。ふと、それぞれインタビューイが、一体どんな言葉を話しているのか眺めたくなりました。
そこで、何人かの言葉をここに書き写してみることにしました。違う人が語った言葉でも、それらを並べてみると浮かび上がってくるものがあるかもしれません。
「諦めないで続けなさい」という言葉がよく言われますが、諦めないでやっていても、どうしても報われないときもありますから、無責任には言えなくなってきました。「夢はきっと叶うもの」なんてとても気軽には言えません。でも言える言葉があるとすれば「自分を信じる」ということですね。
井上由美子 (「はやぶさ新八御用帳」など)
結局、自分のしたいようにしてきた人が一番強い。自分のしたいようにするために、努力を惜しまない人。
梅田みか (「お水の花道」など)
何かになれる人はとっくにその何かを始めてる。…だから、「これをやりたい」という強烈な意志のある人が残っていくんだと思います。本当に書きたいという気持ち、それに打たれ強く粘り強いこと。そういう強い意志があれば、その人はきっと何かの道を見つけることができるはずだと私は思います。
大石静 (「ふたりっ子」など)
登らなければいけない坂道の途中では絶対、下を振り向かないで、上だけを見ていて欲しい。というのは、下を見てしまうとつい弱気になってしまうからです。…振り向くな、上だけを見ていなさい、と訴えたいですね。
高橋留美 (「ショムニ」など)
…そして、同時に似たような言葉が含まれている関連記事、「「空の高さ」と「自分の影」と。」を眺めてみると、また複雑な色合いの思いが浮かぶかもしれません。コインをトスして何かに掛ける時、それは一体、表を向くのでしょうか、あるいは、期待に反して裏を私たちに向けるのでしょうか。
だから、コインには2つの面があるということさ。
Steve Wozniak
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