2005-12-02[n年前へ]
■「ポジティブ・ネガティブ・ニュートラル」
先日、渋谷で「アルファブロガー」というタイトルの本を本棚から抜き、ページをめくってみました。すると、「ネガティブなことは書かないようにしている」という一節が見えたのです。その瞬間、ふとこんなことを考えました。
それは、「アルファブロガーの人たち」と「その他」を分ける境界線というものは、単にその「ネガティブでない = ポジティブ(もしくはニュートラル)」と「ネガティブ」の違いなのかもしれない、ということでした。私は「アルファブロガー」と呼ばれる人たちが、どういうものであるのかを全然知りません。全く知らないので、適当に「アルファブロガー」というものが「何かを生み出す人たち」だと勝手に想像してみたのです。そして、「その他の人たち」というものがその「何か」を受け継いでいくグループなのかな?と想像してみたのです。…だとすると、「アルファブロガーの人たち」というのは「ネガティブ」ではダメなのかもしれない、とふと思ったのです。
なぜかというと、「何かを新たに生み出す」ということは、「ポジティブ(もしくはニュートラル)に書くことが必要条件である」に違いない、とその瞬間には思ったからです。ポジティブの逆、「ネガティブ」というものは、「否定を含むもの」ということです。「何かに対して否定的なもの」ということです。もしかしたら、「ネガティブ」は「何かに対する感想・反応」と言い換えることもできたりするかもしれません。そして、それはさらに副次的・従属的なものだ、と言い換えることができるかもしれません。
「何かを新たに生み出す」ということが、(他のものに連なる)従属的で副次的なものないとしたら、それが「(他の何かに対する)感想」で終わらないためには、「ネガティブ」でなく、ポジティブあるいはニュートラルなスタイルで書かないといけないのだろうか?と想像したのです。…だから、「アルファブロガー」の人たちの条件は、「ネガティブなことは書かない」ことなのかもしれない、とふと思ったのです。
こんな文章も、ほんの何十秒か「アルファブロガー」の本をめくっただけの「感想」に過ぎません。そう考えると、何だか情けない気分になりつつ、仕事の帰りがてらに本屋によって、その本を買ってみたのです。さてさて、何はともあれ、本のページをゆっくりめくってみることにしましょうか。