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2011-07-06[n年前へ]

PowerPointでアクションゲームを作ってみる(コントローラはRuby編) 

 PowerPoint といえば、いわゆる「ビジネス・ツール〜お仕事の道具」です。そんなPowerPointだってたまには「遊んでみたい」と思っているはずです。あるいは、PowerPointを使う私たちだって、PowerPointを相手に遊んでみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。

 そんな思いに応えるために、PowerPointでアクション・ゲームを作ってみることにしました。アドベンチャー・ゲームであれば、PowerPointの標準的プレゼンテーション・ソフトウェアとしての機能で実装できそうですが、アクション・ゲームとなるとVisual Basic for Application(VBA)を使ってPowerPointを操作することになります。

 VBAでPowerPointを操作してアクション・ゲームを作るプロトタイピングとして、まずはRubyからOLE経由でPowerPointを操作して、PowerPointスライド上で月面着陸(Moon Landing)を行うゲームを作ってみました(Rubyコードや、それをExe化したファイル、PowerPointで作った「ステージ」ファイルなどはここに置いておきます)。月面着陸ゲーム・・・それは、月面着陸船をロケットをスライド上部から降下させ、スライド上にある(あなたが自由に配置させた)さまざまなテキストや図形やグラフを避けつつ、月面(=スライド下部)まで着陸させるというゲームです。上カーソルキーで「下向き噴射」を行い、 左右キーでそれぞれ右方向・左方向への噴射を行います。あなたが動かすロケット噴射に応じて月面着陸船は宇宙空間を動いていきます。

PowerPointスライドで、難易度をカスタマイズした「ステージ」を自分で作ることができるので、ちょっとしたゲーム・クリエーターの気分をお子さんに味わってもらうことなどもできる「PowerPointアクションゲーム・システム」です。

 下に貼り付けた動画がPowerPointで作った月面着陸ゲームの「プレイ画面」です。1分10秒あたりからゲームが始まります(その時点から自動で再生されるようにしてあります)。星が輝く宇宙空間で、岩石がそそり立つ月面に(そんな場所に着陸する理由は、それはゲームだからです)月面着陸船が着陸しようとしているところです。

 明日は七夕で、空には夏の大三角形が私たちの真上に上っています。PowerPoint相手に作業をしなければならない人も、時にはPowerPoint上で宇宙船を動かす操縦士になってみると面白いかもしれません。アポロ宇宙船や、地球に帰還した「はやぶさ(MUSES-C)」の宇宙の旅を思い起こしながら、宇宙飛行士や管制士となって遊んでみるのはいかがでしょうか?



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