2011-10-18[n年前へ]
■「老眼」になったら「ラッシュアワー」の痴漢疑惑に注意しよう!の法則
年をとると、目のピント調整機能が衰えて、特に近くのものを見ることがしんどくなります。そのような現象を「老いた眼」と人は書き、そして、それを「老眼(ろうがん)」と呼びます。
ふつうに考えれば、近くのものが見づらければ、遠く離して眺めれば良いわけです。しかし、そういうわけにいかない場所も多いものです。それが、たとえばラッシュアワーの電車の中、つまりは、混雑して人が間近に立つような密度が高い場所です。そういった場所では、少なくとも、ケータイやスマートフォンを(水平方向に)遠く離して眺めるわけには行きません。情報端末を掌(てのひら)に持ち、「大きく前へならえ」の姿勢をとりつつ…情報端末の画面を確認する・眺める、というわけにはいかないのです。
「老眼」現象が進んでいる人の間近に人が立ち、それでもケータイやスマートフォンを眺めようとすると、ケータイやスマートフォンを(水平方向に)遠く離し眺めることができないわけですから、必然的に、鉛直方向(距離を)離して眺めることになります。…つまり、右図のように手に持ったスマートフォンを鉛直方向に限りなく下げて、そして液晶画面を上に向ける…という姿勢を保つことになります。
これは、非常に危険です。…なぜなら、最近の情報端末では液晶画面の側にもカメラがあることが多いわけですから、つまりは、人しれずカメラを低い位置から上に向けた姿勢(そして、それはあたかも盗撮写真を撮影するような姿勢)となってしまうからです。
だから、老眼になったら、ラッシュアワーの痴漢疑惑に注意しなければならないような気がします。あるいは、大都市をラッシュアワーに走る列車中には「老眼専用車両」が必要となるのかもしれません。ゴルゴ13は「オレの後ろに立つな!」というセリフをよく吐き(それと同時に後ろに立った人を殴打しますが)ますが、老眼の人は「オレの前に立つな!」といつも思っています。というわけで、「人の前には立たない」が「老眼専用車両」のオキテです。