■スタッドレスタイヤを調べる
発泡ゴムを調べる
スタッドレスタイヤを買い換えた。ブリジストンのWEBカタログ(http://www2.bridgestone.co.jp/hq/catalog98-2/DM-Z2.html)に載っているDM-01というものをこれまで使っていたが、それからDM-Z02というものに換えた。
http://www.remus.dti.ne.jp/~mirage-k/taiya.html#syuryoku
に載っている情報を見ても、安心どころのようである。といっても、サイズの合う物はこれしか見当たらなかったのであるが。
DM-01とDM-Z02の一番の「売り文句」の違いはカタログによれば、発泡ゴムの違いのようである。セル径と空泡率がこれまでとは違っているという。WEBページや印刷カタログに発泡ゴムの写真が載っている。この写真を見ると、こんなにスカスカで大丈夫か?と思うほどである。DM-01と履いている感じを比較すると、DM-Z02の方がグニャグニャしているように感じる。しかし、気のせいかもしれない。以下に、カタログからの情報を挙げる。
ざっと見た限りでは、印刷されたカタログにもWEBにも発泡ゴムのセル径や空泡率が載っていない。どのような技術なのかは興味がある。そこで、少し調べてみる。まずは、SEMで実測してみることにする。履いたばかりのDM-Z02の表面を切り取るのはちょっと何なので、店に展示してあったMZ-02から表面を切り取り、その断面のみを見てみた。以下にコバ(突起)部分のSEM写真を示す。
これを見ると、セル径は40-50um程であることがわかる。他にも印刷カタログなどの写真があるが、全てが同じ縮尺とは限らない。ただし、下に挙げる4つの写真の上2つは同じ縮尺であり、私の取ったSEM写真によるものとセル径などのスケールもほぼ同じである。
また、同じブリジストンのスタッドレスでもゴムの様子には何種類かあるようだ。
高速重視、氷上性能重視、などの目的に応じて素材を選んでいるのだろうが、氷上性能を上げようと思ったらタイヤの吸水性能を向上させるのがよいのだろう。だから、吸水スポンジなどと同じような構造になるのは当然といえるかもしれない。
ところで、マルチセルコンパウンドZ (DM-Z2)はL.L.カーボン配合が特徴と記載してあるが、L.L.カーボンとは一体何だろうか。いずれ、何種類かのタイヤ表面のサンプルを入手して、調べてみたい。