2009-06-17[n年前へ]
■「他者と付き合う」ということ
鴻上尚史の「表現力のレッスン 」 レッスン10 他者と付き合う から。
「他者」とは「受け入れたくないのに、受け入れなければいけない存在」であり、同時に、「受け入れたいのに、受け入れられない存在」のことです。
「他人」は、関係ない人のことです。苦労して付き合っていく必要も関係ない人のことを「他人」と言います。
ただ、自分の思いを表現するだけが表現力ではありません。表現力は、相手がどんな存在なのかを考える力でもあるのです。そのためには、相手にレッテルを張ってしまうことは、一番もったいないことなのです。
「他者」というやっかいで魅力的な存在と付き合うためには、まず「他者」の事情を知ることです。それが、「他者」と付き合う大切な方法なのです。
「他者」がくれる喜びは、「他人」がくれるものとは、較(くら)べものにならないぐらい強いものです。それは、人と深く付き合ったことのある人ならみんな知っています。
そして、「他者」がくれる苦しみも、「他人」とは、較べものにならないぐらい強いものです。
それが「他者」と付き合う魅力なのです。
2012-09-22[n年前へ]
■「読む人の力をいつでも信じています」
『「読む人の力を信じる」という秘訣 』から。
ずっと頭の中に残っている言葉のこれまた一つが、下の言葉です。言葉を書く上で、可能な限り他人(自分以外の人や未来の自分)に伝わるように的確に書く、というのは当たり前のことです。しかし、その当たり前のことをもちろん承知の上で、この秘訣をいつも頭の中に浮かべています。
わたしは、読む人の力をいつでも信じています。そうでなかったら一行も書けません。また、見抜く目を最高に持った人を想定読者にするのが、このメディアを続けていくための秘訣でもあります。
「からーふぃくしょん」
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