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2010-09-06[n年前へ]

身の回りにある意外な「日本工業規格」と「野球場の照明禁止の幾何学」と 

 日本工業規格という言葉に聞き覚えのない人でも、JIS(Japanese Industrial Standards)という響きには聞き覚えがある人が多いのではないしょうか。身の回りにある品物に、そんな文字が刻まれているのを見かけることも多いと思います。

 手に取ることができないくらい大きなものにも、日本工業規格=JISとして定められているものがたくさんあります。たとえば、そんな例に野球場やテニスコートといったスポーツ競技場の「照明設計」があります(JIS Z 9120)。競技場の明るさや、照明器具が設置されてはいけない場所、といったことが細かく決められているのです。それは、もちろん、競技を行うために必要な明るさや、そこに競技の遂行を邪魔しないための照明配置から定められているのです。

 たとえば、右の画像は野球(ソフトボール)場照明において、照明器具の設置が禁止されている区域です。ピッチャーが投げたボールをバッターが見るために、バッターが打った白球の行方を野手が見失わないように、そんな理由で決められている照明器具配置のルールです。理由を知ってから眺めてみれば、その「野球場の照明禁止の幾何学」をごく自然に納得できるだろう、と思います(ファールぎりぎりのボールには照明が重なり見にくそうですが)。

 「こんなものにも”標準規が決められているんだ」と驚くに違いない、たくさんの面白い規格や決まりといったものたちが私たちの身の回りには溢れています。そんなものを、そんなものの理由などを、これからたくさん紹介していきたいと思います。

身の回りにある意外な「日本工業規格」






2012-04-22[n年前へ]

(競技場の)明るさをJIS規格で比べてみると、明るさ選手権は「格闘技の舞台」がナンバー1! 

 学生の可能性を可能にするポータルサイト ワンダーノーツに『(競技場の)明るさをJIS規格で比べてみると、明るさ選手権は「格闘技の舞台」がナンバー1!』を書きました。

 ためしに、「この明るさ(照度)にしなさい」という決まりを、競技場の(一番明るい場所を)明るい順番にトップ5を並べてみると、つまり「明るさ選手権」を開催してみると、こんな具合になります。 ちなみに、プロ野球など向けには、内野や外野…など場所によって「明るさの決まり」は違っています。 (たとえば、プロ野球の外野は”内野よりかなり暗い”1200ルクスと決められています)



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