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2012-06-16[n年前へ]

もうすぐ「平成」という時代は終わるのかもしれない。 

 昨夕、蒲田の「マンガ喫茶」がある辺りへ行った。街の他の場所とは全然違い、その辺りには見渡す限り人がたくさんいて、ずっと、飽きずに(何が起こるわけでもないのに)佇んでた。夜店がないのがもったいないくらいの、けだるい・けれどなぜか心地良い空気が満ちていた。

 日本の夏、キンチョウの夏というCMを思い出させる夏近い湿気た空気の中、何人もの報道アナウンサーたちが、配分時間と映像を気にしつつ、記事原稿を読む練習を繰り返している。

 オウム真理教を知ったのは、昭和が終わり、平成が始まろうとする直前くらいだ。電信柱に変な張り紙がされていたり、チラシがポストに投げ込まれていたりして、「何だあの奇妙奇天烈な一派は!?」と評判になり、「空中浮遊」とか「ダキニ天女」といった言葉がギャグとして使われたりしたのだった。

 その後、平成が初まってからの数年間は、TVの画面中で・大学界隈で・秋葉原の街で・・・オウム真理教は確実に「時代の主役級キャスト」だったように思う。その「オウム」の、ある意味での、「終わり」を蒲田で眺めた。

 「平成」という時期の登場人物たちが、気づけば、立て続けに舞台の上から消え続けているようにも感じられる。もしかしたら、もうすぐ「平成」という時代も終わるのかもしれない。

もうすぐ「平成」という時代は終わるのかもしれない。もうすぐ「平成」という時代は終わるのかもしれない。






「自分探し」と「殺虫剤」 

 何かTV番組で「オウム」の話をしていた。「あの人たちは自分探し」をしていたんですよ、というような言葉をキッカケにCMに入った。

 CMは、いきなりのダウンタウン松本の声だった。

自分探しなんかやめたらええねん
なんぼ追いかけたって自分の背中は絶対見えへん
そんなんやったら
店でキンチョール探すほうが絶対ええ
おっちゃん最近
先週かな、そのこと気づいてん
 キンチョールのCMは、怖いくらい、CMに入る前の話題にキッチリ繋がっていた。蒸し暑い日本の夏が幻想のように感じられるくらい、背中が寒くなった。・・・自分探しの果てに、「殺虫剤」を、人は何処かでまくのだろうか。
殺虫剤はキンチョール



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