2010-11-14[n年前へ]
■「Tポイントカードの中の磁気データ」と「ランドセルの中の好奇心」
「隠されたもの」「見えないもの」を覗き見してみたいという好奇心という名のウィルスが、もの心ついた頃からずっと体の中に侵入していたような気がします。少なくとも、ランドセルを背負っていた頃には、そのランドセルの中に好奇心を入れて歩いていたように思います。
大学で研究室に入り、レーザー・ビーム・プリンタを使えるようになったとき、何より一番最初にしたことは、磁気(ストライプ)カードの中身を覗いてみる、ということでした。モノクロのレーザー・ビーム・プリンタの中には磁性を帯びた微粒子をインク(トナー)として使っているものがあり、(とても幸いなことにそういう機種が研究室で使われていたので)そのプリンタからトナーを取り出してさまざまな磁気カードに振りかけまくっていたのです。
ICカードの普及が進んでいますが、時折、そんな風に磁気カードの中身を覗いてみたくなります。そんなわけで、今日はTSUTAYAやファミリーマートで使うことができるTポイントカードの中身を覗いてみました。Tポイントカードの裏面の磁気部分に書き込まれている磁気データを覗いてみたのです。そして、この磁気データを読み取るiPhoneソフトを作ったならば面白いだろうか?と考えてみたり、そんなソフトを(二人のスティーブがブルー・ボックスを作っていた頃からはずいぶんと時代を隔てた)今のAppleは認めないよなぁ…と、ひとり苦笑してみたりしました。
ランドセルを背負っていた頃は、かがむたびに、いつもランドセルの中身を地面にドバドバとばらまいていました。あの頃、後ろに背負ったランドセルに好奇心が詰まっていたとしたら、そこから好奇心が地面にたくさんばらまかれていたのでしょうか。今でも地面を眺めてみれば、そこには小さな頃の好奇心がたくさん染み込んでいるのでしょうか?