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2011-09-30[n年前へ]

OSX LIONで全アプリをフルスクリーン対応化する方法 

 AppleのOSX LION ではフルスクリーンと称して、すべての画面をひとつのアプリケーションのみに占有させるモードが導入されています。「フルスクリーン」機能対応アプリケーションではウィンドウの右上に「すべての画面を占有するボタン」が付いていて、そのボタンを押すことで、他アプリケーションやアップルメニューなどが目の前から消え、フルスクリーン化されたアプリケーションのウィンドウのみが表示されるようになります。「ひとつのアプリケーションしか使わない」という場合には、(人によっては)便利なのかもしれません。

 そんな「フルスクリーン機能」をフルスクリーン機能未対応のアプリケーションでも使えるようにしようというハックが、Hackinations: Making any OS X app full-screenable in Lionです。アプリケーションの設定ファイルをいじることで、勝手にフルスクリーン化することができるようにしてしまう、という興味深いハックです。

 ところで、OSX LIONのフルスクリーン機能について、『ひとつのアプリケーションしか使わない」という場合には、(人によっては)便利なのかもしれません』と書いたのは、「実にイマイチ」な機能だと感じているからです。何しろ、このフルスクリーン機能は画面をすべて奪い取るので、たとえばマルチディスプレイ使用時でも、たったひとつのアプリケーションの画面しか眺めることができなくなってしまうのです。たとえば、いわゆるインターネット・ブラウザでのキオスクモードは(F11を押すことなどで切り替わる”全画面表示”)、ウィンドウがひとつのディスプレイ内で最大化表示されるモードですが、OSX LIONの”フルスクリーン”は「ひとつのディスプレイ」ではなく「すべてのディスプレイ」を占有するモードなのです。

 この機能、「複数アプリケーションの画面を眺めつつ、それらをスムースに連携させて作業を行う、という自然な作業形態」が存在するということを忘れてしまっているかのように感じられます。PDFファイルのドキュメントを眺めつつ・開発環境上でコードを書くこともできなければ、画像処理ソフトで画像加工をしつつ・パワポに画像貼り付けを行うということもできないのです。何だか「実に限られた範囲の作業」だけを想定しつつ作られたユーザインタフェースに感じられ、個人的には、実に残念至極な機能です。



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