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2010-09-24[n年前へ]

A-bike型自転車にとっての「4cmの段差に時速15km」 

 国民生活センターが「小径タイヤの折りたたみ自転車(A-RideX)の強度不足に注意!」という情報を公開していた。これは、8インチ(約20cm)のソリッドタイヤ(樹脂タイヤ)を使用するA-RideXでの事故をきっかけとした調査報告です。

 小径タイヤ(8インチ)の折りたたみ自転車で道路の段差を走行した際にフレームが破損して転倒し、50歳代の男性が顔に1カ月以上の怪我を負う事故が発生した。事故同型品を調査した結果、強度上の問題が認められたことから、事故の再発を防止するために情報提供する。

 「小径タイヤの折りたたみ自転車で走行中、歩道と車道の4センチほどの段差を越えたところで転倒。顔面に骨折や裂傷を負い歯が6本折れた」という一節を読むと、8インチ・空気タイヤのA-bike型自転車を愛用していたものとしては、他人ごとではなく「うーん」とうなり・背筋に汗をかいてしまいます。しかし、その一方で、

 65kgのダミー人形を乗せ、時速15kmで4cmの段差を上がったところ、樹脂製(ナイロン)の前ホークが根元で破損した。
という国民生活センターのテスト結果を読むと、これも少し「うーん」と考え込んでしまいます。時速15kmというと、A-bikeでは結構真剣にペダルを回した時のスピードです。そして、そのスピードで4cmの段差にタイヤを向けるというのは、(右上の写真のような本家本元のA-bikeも含む)A-bike型自転車からすると、あまりに「ありえない状況」に思えてしまいます。ほんのささいな「歩道と車道の段差」でも、簡単に(段差で)車輪がロックし前に放り出されるA-bike型自転車では、「4cmの段差に時速15kmで突っ込むのは」は断崖絶壁にアクセルベタ踏みでぶつかりにいくような状態のような気がしてしまうのです。

 振動や衝撃を吸収しないソリッドタイヤ(樹脂タイヤ)の自転車(ましてその6インチの)に乗ろうとは思いませんが、その一方で、A-bike型自転車は「一筋縄ではいかない」自転車なので、「強度不足」には注意した上で、何より先に「4cmの(あるいはどんなにかすかに見える程度でも)段差」には要注意、という気もします。

A-bike型自転車にとっての「4cmの段差に時速15km」








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