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2012-11-25[n年前へ]

「折る刃」式カッターが「最初だけ長持ちする」理由!? 

 「(いわゆる刃先を折ることができる方式の)カッターで何枚紙を切ることができるだろう…?」という疑問が、ふと頭に浮かびました。そこで、(切れ具合を意識し・同時に刃先を顕微鏡で確認しつつ)NTカッターでひたすら紙を切って、その疑問の答えを確かめてみることにしました。

 まずは、スタート時点のカッター刃先を顕微鏡で撮影したのが、右の写真です。まるでルパン三世の石川五ェ門が手に持つ日本刀「斬鉄剣」のように黒光りしています。

 「カッターの刃で何枚紙を切ることができるか?!」実験を開始すると、120枚(「生体内熱移動現象」)・180枚(「電磁気」)・130枚(「日本文学史」)…と順調に紙(本)を裁断していくと、4冊目(「JavaScriptハッカーズ・プログラミング」)の50枚目に達したところで、切れ具合がどうにも悪くなりました。つまり、480枚の紙を切ったところで「(1回目の)ギブアップ」となりました。

 

 さて、(刃先を折って)刃先を新しくして、装いも新たに裁断作業を始めると、なんと65枚切ったところで早くも切れ味の悪さを感じるようになってしまいました。…そこで刃先を観察してみたのが下左の写真です。拡大して眺めてみると、刃先が折れてしまっていることがわかります。(右下の写真は、刃先をさらに交換した後の刃先拡大写真です)

 

 そこで、欠けてしまった刃先を折り、まっさらで新しい刃先にした上で、さらに紙を切る作業を続けます。すると75枚切ったところで、またしても切れ味の悪さを強く感じるようになりました。そこで、刃先を交換することにして、その時の刃先が下の写真です(左:切れ味が悪くなった状態、右:刃先を折って刃先を新しくした状態)

 

 …というように、実験(裁断)作業を続けていると、「刃を折ることで(新しい)刃先を出した状態」では「刃先が折れやすいのではないか?」という印象を受けました。それを逆に言えば、一番最初の先端刃は比較的刃先が折れにくいようだ…という印象です。最初の刃先は数百枚の裁断作業に耐えることができるけれど、次からの刃先は百枚程度の裁断を行うと刃先が折れてしまいがちなのかもしれない?…と感じるのです。

 構造的な原因か、あるいは刃を折る際の何かが影響しているのか…折る刃式カッターの秘密を探る実験、まだまだその実験の旅は続きます。(続く)

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