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2010-01-17[n年前へ]

「南方熊楠」と「寺田寅彦」と「夏目漱石」を繋ぐミッシング・リンク 

 「寺田寅彦 バイオリンを弾く物理学者 」を読んでいて一番エキサイティングだった部分は、49ページから56ページまでの「蓑田先生」に関する部分である。寺田寅彦が、高知県尋常中学校で出会った一人の英語教師に関する部分だ。この部分の数ページだけでも、充分一冊の本になるくらい面白い。

 寺田寅彦が熊本で英語教師の夏目漱石に出会う前、地元の土佐高知で出会った一人の英語教師「蓑田長政」は、アメリカ帰りの「帰国子女」である。蓑田先生がアメリカで大学生だった頃、近所にいた交友関係があった友人には南方熊楠がいる。そして、蓑田先生の父はパリ万博にも行っている。

 蓑田先生は、高知の学校で学生にいたずらをされたりしながら、高知で数年すごした後に、校長と喧嘩し・生徒相手に大演説した後に、東京に帰ったという。・・・まさに、「坊っちゃん」の主人公である。しかも、その友人は、南方熊楠だ・・・というのが、現実の話だというのだからたまらない。

 おそらくは、東京都内のどこかの寺の墓地か霊園に眠っているはずの蓑田先生に向かって、合掌。



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