2010-03-23[n年前へ]
■「ロマンティックな恋の有効期限」は「一年間に限る」!? (初出:2005年12月30日)
「情熱的な恋は一年間しか続かない」というニュースを、先月末、読みました。イタリアのパビア大学の研究者が、さまざまな人たちの血液中の神経成長因子(NGF)の変化を調べてみたところ、 「つきあい始めたばかりの恋人たち」のNGF血液中濃度が「他のつきあいが長い恋人たちや、恋人がいない人たち」よりも高かった、というのです。そして、「つきあい始めたばかりの恋人たち」も、二人のつきあいがさらに続いて一年ほど経ってしまうと、多くの場合、「他のつきあいが長い恋人たちや、恋人がいない人たち」と同じ程度まで減少してしまっていたというのです。
それを、強引に言ってしまうと「恋の高まり度合い」はその神経成長因子(NGF)の量で推定できるかもしれなくて、さらに「恋の高まり」は一年ほどしか続かない…というわけです。
もちろん、恋の高まり(とは結論ずけれられませんから、きちんと書けば、血中NGF濃度の高まりですね)が必ず一年で終わるというわけではなく、単に「多くの場合は」という話です。ロマンティックな恋の有効期限は「一年間に限る」かもしれない、というのです。今、付き合っている恋人たちにはちょっと悲しい未来を予言する研究結果です。
さて、あなたはどんな時に「恋の高まり」を感じたでしょうか?それは、恋人とつきあい始める前後でどのように変わったのでしょうか?あるいは、それから付き合い始めて時間が経った後、どんな風に変わっていったのでしょうか?いつも恋人と会うときには、新鮮でロマンティックな気持ちになるのでしょうか、それとも落ち着いた気分(血中NGF濃度も)になるのでしょうか…? そして、相手と自分の間でその気分に違いはあったりするものなのでしょうか…?
もしかしたら・・・逆説的に響くかもしれませんが、ずっと同じ気分でいるために、いつも少しづつ変わり続けることも必要だったりするのかもしれません。