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2012-01-10[n年前へ]

「無意味な文章」の見分け方 

 TV・新聞・WEB…全媒体上の「聞く・読む必要が無いコメンテータ」を簡単に見分けようと思うなら、「抜本的な」「明確に」「適正化し」といった「判別キーワード」が含まれていたら、その言葉(を言った人)は右から左に聞き流ししたり・読まずに通り過ぎたり・あるいはゴミ箱に放れば良い、と思っています。
 なぜかといえば、その数文字が持つ「無限の困難さ」を無視した上に構築されたものには、「何の意味も無い」と私は考えているからです。

 そういった「抜本的な」「明確に」「適正化し」といった語句を使うことを躊躇しない「書き手・コメンテータ」は、たいがいの場合、論点先取の誤謬を犯しています。
 つまり、整理してみれば、「○×を止めようとするならば、○×を止めれば良い」といった”堂々巡り”な内容になってしまっているのです。

 ところで、この無意味な文章チェッカーのための重要キーワード「抜本的・明確化・適正化」をGoogleで検索してみると、すなわちググってみると、 go.jp とか (あるいは)各種地方自治体のサイトばかりがたくさん出てきます。その数なんと 28万2千 件です。これは、ある意味見事です。

  …といった、ことをつぶやいたところ、

 本省の通知に書いてあることを、そのまま自治体の計画で書きますしね。
 また、「できませんよね」と聞き返すと、「だから『~を図る、めざす』と書くんです」という返事がされたりします。それが「言葉遊び」をしているつもりではなく、「使い分けできてる」つもりだから怖い。
と、教えて頂きました
 ”本省通知を自治体計画にコピペする”…なるほど。そういう過程があれば、次々と関連サイトで(そのキーワードが)増殖していきそうですねぇ…。
 そして、”できないことは、「~を図る、めざす」と書く”、そういう”使い分け”がされているとは実に奥が深い、いやむしろ根が深い、というべきでしょうか…。



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