2010-09-21[n年前へ]
■「鴨川カップル」とエネルギー最小化原理
四条河原町に行く途中、久しぶりに鴨川の川辺に佇(たたず)む人たちに向けてシャッターを切りました。修学旅行生らしきグループ連れや家族連れも多いですが、もちろん”昼間は等間隔に座り、夜は隣のカップルとの間隔が照度に比例するように座る”「鴨川カップル」も水際にちらほら座っています。鴨川カップルたちは、、昭和の昔から、ずっと先の未来まで、同じ座り方をしているのかもしれません。
こうして橋の上から、鴨川カップルたちや修学旅行生たちの座り方を眺めていると、「人は、周囲にいる人々の存在を意識して、その存在感を最小化するように動く」のだなぁ、と強く感じたりします。なんだか、人の影響エネルギーみたいなものがあって、そのエネルギーを小さくするように人々が自動的に動いていくさまを、橋の上から眺めているような気分になります。力学実験の結果、あるいは、力学シミュレーションの過程を眺めているような心地です。
こんな、まるで巨大な力学思考実験のようなさまを感じることができる景色というものも、きっと色んなところにあるだろう、と思います。町の中にふつうにある、眺めようと思った時にすぐ見ることができる、そんな景色を集めてみたいな、と思います。
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