2009-07-09[n年前へ]
■前略、道の上より
初夏や初秋、太陽を眩しく見上げながら、平らな場所で寝転がるのが好きです。芝生のような草むらに寝そべってみたり、時には、(人がいたら、変な目で見られてしまうので)人のいない駐車場のアスファルトの上で「岩盤浴」をするのが好きです。
人気のない道で、スラローム・スケートの練習をし、疲れたら寝転がって心地よく空を見上げると、背中をアスファルトに温められながら、雲が空をゆっくり動いていく景色が見えたりします。あるいは、雲の向こうにある太陽の光が気持ちよく体中に注ぐのを感じます。
時折、ふと気が向いて、道の上に落書きをしてみたりします。チョークでコキュコキュと絵を描いていると、不思議に楽しく熱中することができます。ただひとつの難点は、書いた絵を消す・直すことが難しい、ということです。チョークで書いたものを消すための「消しゴム・スプレー」みたいな素敵なグッズがあるといいな・作ってみたいな、ということが最近感じる願いのひとつです。
2010-02-13[n年前へ]
■フィギアスケートの「芸術点」と「プレゼンテーション」と「定量化」
昔、フィギアスケート競技を観ていると、「技術点」と「芸術点」というふたつの言葉を解説者が語るのをよく聞いた気がする。どの程度の難易度の技を、どのように行っていったかを評価する技術点というのは、まだわかりやすいような気がしたけれども、「芸術点」というものは何だか少しわかりづらく感じて苦手だった。
その「芸術点」=Artistic Impression はいつの間にか、プレゼンテーション・スコア=Ppresentation Score と名前を変え、さらには構成点=Program Component Scoreというように名称が変わっていた。「芸術点」が「プレゼンテーション・スコア」そして「構成点」と名前を変えれば、かつて感じた「わかりづらさ」「基準のなさ」が消えるかと思いきや、むしろ、「技術点」とどのように違うのかがわかりづらいものに思え、何だかつまらなくなってしまったような気がする。
「芸術点」という基準のわかりづらい曖昧模糊とした点数が、どのように、どれだけ、聴衆に何かを伝えるかという「点数」を体現する言葉に変わり、そして、「構成」="Components"というさらに具体的で基準がはっきりとしているように見える「点数」で争われるようになっている。
しかし、曖昧で、あやふやな Artistic Impression という言葉の方が、Program Component Score という言葉よりも、心を動かされる度合いを的確に現わしている言葉のような気がする。
一見すると確かなものに感じられる数値の方が実はとても曖昧であやふやなもので、曖昧に見えるものの方が本当はとても確実なものだということは、よくあることではないかと思う。
"I want to be with you the rest of my life. Will you marry me?"下に張り付けた動画の中では、"Score"とか"Presentation"とか、さまざまな言葉が出てくる。その言葉、ひとつひとつを聞きつつ、その言葉を発した解説者と同じように心動かされる。
"Yes."
Announcement: "Obviously, she said, yes."