2010-08-03[n年前へ]
■愛情はヒューリスティクス
数年前の今日を眺める、"n年前へ"から、行動経済学 友野典男先生に聞いた、こんな言葉。
Q:「愛情はヒューリスティクスですか…」
友野:「そう。愛情はね、経験則というか、相手を決める手っ取り早い方法ですよ」
Q:「ということは、明らかにメリットやデメリットが計算できるような人だったら、愛情の出番はないのかもしれないんでしょうか?」
友野:「そう。ないかもしれない」
2011-03-18[n年前へ]
■「力を入れて、何かを動かせ」
物理学で言う「仕事」を頭に思い浮かべて欲しい。たとえば、それは「何かに力を加え、その何かが動いたとき、その力と動いた長さを掛け合わせたもの」といった具合だ。
活躍するたくさんの人たち、そんな人たちに「仕事」についてインタビューしたものを2冊にわたって集められたのが「プロ論。 」だ。「プロ論。 」の中で語られる「仕事」を理解しようとするならば、きっと物理学でいう「仕事」という言葉を思い浮かべた方が正しい。200人近い人たちが語るのは、そんな「仕事」だ。
何を選択するにしても、メリットもデメリットもある。となれば、自分で冷静に見極めるしかない。自分なりに勉強したり努力するしかない。もっとも危険なのは、人の意見やムードに振り回されて、安易な答えを求めてしまうことです。答えなんてどこにもないんですよ。自分の目で見て、自分で出した判断こそが、答えなんです。
しりあがり寿
この本のタイトルともなっているプロフェッショナル-"professional"-の語源は、「目の前にいる人(たち)に話す」というという意味だ。目の前にいる人に話し、目の前にいる人を動かしていくのが、たぶん、プロフェッショナルなのだろう。
プロフェッショナルと言えば、この本自体も、まさに「プロの仕事」だ。読んだ人間の心を確かに動かしてくれる。どの頁(ページ)にも、読む人にに力を加え、読者の心を動かす言葉に満ちあふれている。力を入れて何かを動かす人が、きっとプロフェッショナルなのだろう。
この本に「いちゃもん」をつけるとしたら、作り手の名前が出ていないことだろう。この本を作った人たちが他に作った「仕事」を読みたくてたまらない。
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