2010-09-17[n年前へ]
■坂を登る?ビー玉のナゾ!?
一瞬不思議に思えるけれど、よくよく考えてみれば当たり前なのか・・・と納得すると同時に新鮮に感じるこということが日常には溢(あふ)れています。そんな体験を、たとえば、「ビー玉」と「箸」で体験することができます。
2本の箸先をくっつけて「ハの字」状に置きます。日本の箸は先が細くなっていますから、真横から見ると、ちょうど箸が斜面を作っているような具合に見えます。この箸先部分でビー玉を挟むようにビー玉を置くと、ビー玉は一体どうなるでしょうか?
答えは下の動画のように、ビー玉は(箸の手元側に)転がっていきます。まるでビー玉が坂を登っていくかのように見え、ビックリするかもしれませんが本当です。手元に似たような材料がある方なら、同じような実験をしてみると面白いと思います。
しかし、よくよく眺めてみると、坂道を登っているように見えるビー玉ですが、ビー玉自体の高さは下がっていることがわかります。一見坂道の「上側」には見えますが、箸の手元側に転がった方が、実はビー玉は「下」に移動していることになるのです。それは、その方向に移動しすると、箸がビー玉の横の高い部分で接し・支えられるようになるために、ビー玉の位置は低くなるのです。そのため、ビー玉は(箸の手元側に)転がっていきます。
身の回りにあるものを、色々組み合わせて見れば、「身の回りの科学」「日常のマジック」をたくさん楽しむことができるだろうと思います。
2015-02-08[n年前へ]
■名作CM Sony "Balls" の撮影場所に行ってみよう!
サンフランシスコのダウンタウン近く、まるで小高い山のような坂道を歩いていると、不思議な既視感に襲われました。坂の遙か下に白塔が立っていたり、坂道の下に海が会って小さな島が見えていたり…「どこかで見た景色だ」と感じます。
しばらくして、10年前に流された SONY の有名CM "Balls (Sony Bravia Bouncy Balls)"が撮影された場所だと気づく。…あのCMは、(iPodに入れて)何度も繰り返し眺めていたから、まるで既に眺めていたかのようなデ・ジャヴな心地になったようです。
Filbert st.とLeavenworh st.が交わる交差点に立ち、東の方向を眺めると坂の向こうに見える丘の上に白いCoit Tower が立っています。その左、北方向を眺めると、坂道の下には海が広がっていて、そこにはアルカトラズ島が見えています。
ところで…撮影のために生産した25万個のボールを、下にめがけて投げ出したこのCM、放たれたボールの位置エネルギーは一体どれほどの「凄さ」なのでしょうか?そこで、「何と同じくらいのエネルギーだろう?」と予想をしながら計算してみます。
撮影場所の標高(65m)、ゴムの密度(0.9g/cm^3)、25万個のボールを直径2cmとすると…坂の下、海面近くまで転がっていくボールたちが解放する位置エネルギーは、およそ60万ジュール。
1.5キログラムのTNT火薬が爆発する時のエネルギーと聞けば大きいような気もするけれど、成人女性の1日の摂取カロリー(推奨値 1500kcal)とほぼ同じ…だと、何だか意外に少ないような心地にもなります。
…といった妄想や色んなことを想像させられる、SONY "Balls"の撮影現場、ダウンタウンやフィッシャーマンズワーフから近いので、行ってみると結構面白いかも。