2010-11-07[n年前へ]
■使い切る寸前の七味唐辛子を使うと韓国鍋風味になる理由!?
日本食で確かめる「ブラジル・ナッツ現象」Part.2
大きさや形状などが異なる粒を混ぜ、シャカシャカシャカシャカ振り混ぜたりすると、粒が分離して同じ種類の粒どうしが集まります。そんな現象のひとつが"Brazil-nut Effect"(ブラジル・ナッツ効果)です。
ブラジル・ナッツ効果とまでは言えないにしても、極端な例を出すならば、たとえばポテトチップスの袋を覗いてみれば、ポテトチップスが割れて小さくなった小片チップスが、袋の下の方に貯まっているものです。その一方で、大きなポテトチップスは上の方にあるものです。そんなことは当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、こんな風に大きさや形状などが異なる個体同士が分離してしまうということは頻繁に生じます。
そんなことに関する雑談をしている中で、「そういえば、七味唐辛子もラストの方は細かく赤い唐辛子の粉末だけになる」という話題になりました。七味唐辛子容器から七味唐辛子をパッパッと食べ物に振りかけて、その容器を元の位置に戻すたびに(容器の)下の方に細かい粉末ばかりが残り、その結果、大きな粒が先に使われてしまうだろう、というのです。そして、さらには「七味唐辛子もラストの方は細かく赤い唐辛子の粉末だけになる」ために、使い切る寸前の七味唐辛子を使うと韓国鍋風味になる、というわけです。
七味唐辛子も日本食の代表的な調味料のひとつです。日本食で確かめる「ブラジル・ナッツ現象」を考えるなら、柿ピーだけでなく七味唐辛子も必須のような気がします。S&Bの七味唐辛子容器をシャカシャカ振って、上下ひっくり返してみたりして、容器中の香辛料がどんな分布になるかを調べてみると面白いかもしれません。
ちなみに、私愛用のジャンボサイズ七味唐辛子の容器を眺めてみると、容器の下の方には赤朱色の唐辛子粉末ばかりが集まっていました。・・・少なくとも、この使い切る寸前の七味唐辛子を使うと、どんな料理でも韓国鍋風味の食卓になってしまいそうな感じです。・・・あなたの食卓にある調味料の容器を眺めてみてください。そして、その中にどんな風に調味料が詰まっているかを確かめてみるのも、きっと面白いと思います。
あなたの手元にあるコショウや七味唐辛子や山椒は・・・一体どんな残り方をしていますか?