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2012-10-24[n年前へ]

「ぷるん」や「ぷりん」や「たるん」のヒミツ 

 「このふたつの差異に関する物理的見解が聞きたい」という「つぶやき」への回答例

 "なぜ、おっぱいは「ぷるん」で、おしりは「ぷりん」なのか。いずれもまるくてやわらかいという点では共通なのに。"
 「ぷるん」は振動継続時間が長い場合のオノマトペで、一方、「ぷりん」は振動が一回程度を差すオノマトペです。同じ弾性率の物体では(このタイムスケールでは粘性体としての性質は無視できます)、厚みが振動継続時間の目安となります。だから、おっぱいは「ぷるん」で、おしりは「ぷりん」なのです。
 したがって…当然のごとく、「おっぱい」の厚みが少ないケースにおいては、おっぱいも「ぷりん」となりますし、少々脂肪が多めの方の場合には、おしりも「ぷるん」となります。
 ”さらに厚みのあるおっぱいや二の腕を表現する「たゆん」は「ぷるん」よりも振動時間が長いのに加え、振動幅が大きい要素も入っているのでは?”
 …それは、とても良い質問ですね。
 "P"あるいは”B”といったいわゆる子音は(非常に強い)両唇破裂音ですから、高周波数の振動を表現する擬音となります。振動周波数が高いと、同じ弾性率であれば「振動幅は短い」ものです。
 つまり、"P"や"B"で表現されるオノマトペと比較すると、その他のオノマトペは一般的に低周波であって、それは(同じ弾性率のものであれば)振動幅が大きいものを指す、ということになります。
 さらに言えば、固有振動周波数を思い浮かべてみれば、振動幅が大きいということは、(同じ弾性率のものであれば)その物体が大きい・長いということになります。だから臀部も胸部も非常に大きな方の場合は「ぷるん」でなく「たるん」と表現するのが自然なものになるということもおわかりかと思います。



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