hirax.net::Keywords::「政策」のブログ



2005-10-01[n年前へ]

「ダウンジアンモデルで見る…二大政党の政策が似てくるわけ」 

霞が関官僚日記 小選挙区下で二大政党の政策はどのようにするのが理想的であるかを、「ダウンジアンモデル」を用いて考察した「ダウンジアンモデルで見る郵政総選挙(上)/二大政党の政策が似てくるわけ 」 その考察の結論は、「自然と中道路線に二党ともが位置することになる」


2009-05-27[n年前へ]

現代思想2009年5月号 特集=ケインズ 不確実性の経済学 

 地下の居酒屋で飲みながら、「現代思想2009年5月号 特集=ケインズ 不確実性の経済学 」を借りてパラパラとページをめくり読んだ。充実した執筆者たちが、それぞれの見方でケインズを論じていた。

 数年前、ケインズは過去の化石標本であるがように経済学の話を聞き、同じように、そういった雰囲気の本が本屋に並んでいた。けれど、今、本屋に行くと、ケインズという文字が溢れていて、地域振興券や高速代金割引がバラまかれ、まさに「ケインズ的政策」が日本中を席巻している。

 「100年に一度の不況」という言葉がしきりに使われている。100年に一度、不況が訪れるという。100年に一度、ケインズは蘇るのだろうか。歴史は何度も繰り返す、というのは本当なのだろうか。

2010-04-25[n年前へ]

すさまじいほどたくましい中国の女性たち 

 星野博美の『現代中国女工哀史 』(レスリー・T・チャン 栗原泉 訳)への書評から。

 ここに描かれる女性たちはすさまじいほどたくましい。前進するためならどんな嘘だって平気でつくし、だれも信用しない。(中略)その行き方は美しいとは言えないし、危なっかしく、まやかしに満ちている。しかし彼女たちが裏切らないものが一つだけある。それは自分自身だ。
 皮肉だが、中国の根深い性差別が彼女たちを強くさせていることは否定できないだろう。女性は息子のようには大事にされず甘やかされないから、自分で生き方を決めるしかない。

 中国の田舎を車で走ると、「B超」という看板を掲げた小さな家を道路沿いに頻繁に見ることができた、という。それは、「B-超音波スキャナー」に由来し、体内の胎児を超音波検査で見ることができるというものであり、つまりは、一人っ子政策のもとで女子でなく男子を生むために必要とされているものだった。その「B超」というテクノロジーの詰まった名称を高々と掲げる看板と、その看板を掲げる病院の数を見ると、思わず言葉に詰まるくらいだった、という。

 そんな「B超」という名前の事前確率を乗り越えてきた人たちなのだから、そんな中国の女性たちがすさまじいほどたくましいことは、誇らしくも当然であるような気もします。



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