2013-03-08[n年前へ]
■1万円USBサーモカメラを高解像度にしてみよう!?
一万円で買ったUSBサーモグラフィカメラ(キット)の画素数は、小アイコンをさらに4分割したくらいの「16×4ピクセル」に過ぎません(たとえば、右の画像を眺めれば、とてもボヤッとした温度分布画像であることがわかります)。けれど、サーモパイルアレイのピクセル数が極めつけに少ないとしても「その分、数多くのショットを撮ればいいのさ!」というわけで、自分の顔を何枚もサーモカメラで撮影し、少しは高解像度の熱分布写真を作り出してみました。
そこで、自分の顔の熱分布を何枚も撮って高解像度合成してみたのが右に貼り付けた写真です(熱分布にオーバーレイさせた可視光画像は、私の顔でなくマネキンヘッドです)。16×4ピクセルのサーモカメラでも、何枚も画像を撮影して後処理すれば、結構細かい温度分布を眺めることができそうです。ちなみに、撮影時の装いは、右上に貼り付けた写真と全くと言っても良いほど同じです。そしてまた、顔の右後方に見えるのは、熱を発している蛍光灯です。
この熱分布写真を見ると、私の顔が発する遠赤外線を、透明なプラスチックメガネがほとんど通していないことが見てとれます。可視光で眺めると完全透明のはずなのに、遠赤外線で眺めるとまるでサングラスのように見える温度分布で見る世界、やっぱり面白いものですね。
2013-09-05[n年前へ]
■遠赤外&可視光を写す「サーモカメラ」を高解像度化・高精度化してみよう!?
「遠赤外線」と「可視光」を同時撮影するカメラを仕立てたので、このお手軽サーモグラフィーカメラを使った高解像度・高精度撮影を試してみました。まずは、カメラを適当に動かしながら動画を撮影し、動画中の各フレームの位置合わせをした上で合成処理をして、解像度の向上と精度の向上をさせてみました。…というわけで、右に貼り付けた画像は、お手軽サーモグラフィー(&可視光)カメラで24フレームを合成してみた結果です。
この写真は普通の写真…というか、黄疸の症状が激しい掌(てのひら)を写したものに見えるかもしれませんが、黄色い掌(てのひら)は黄疸症状でもハイエキセントリックな精神状態を示したものでもなくて、…掌(てのひら)の温度の高さを示した結果です
目の前にある掌(てのひら)と指の温度分布を「16×4ピクセル」の小アイコン以下しかない解像度のサーモパイルセンサーで計測し、その計測データを高解像度・高精度化…っぽくしてみたものになります。