2013-03-03[n年前へ]
■一万円で買えるUSBサーモグラフィカメラで遊んでみよう!
楢ノ木技研のUSBサーモグラフィキット(お値段は大体一万円ナリ)を買いました。
最新のMEMS技術によって製造された16×4ピクセルのIRアレイセンサーを利用したUSBサーモグラフィの組立キットです。半田付けして組み立てた後は、パソコンに接続して専用のアプリをインストールすることで簡単に熱画像を観察できます。また、シリアル接続によりArduino等のマイコンに接続して利用することもできます。
このキットに使われている遠赤外線(FIR)サーモパイルセンサアレイはメレキシス社製MLX90620で−20℃から300℃までを測定することが可能というものです。(参考:氷でキンキンに冷やしたハイボールを手に持ちUSBサーモグラフィカメラで撮ってみると、36℃少しの掌の温度やほぼ0℃のグラスの温度が、違和感なく測定されています)
遠赤外線で見る世界、温度分布で見る世界を手軽に楽しむことができるのはなかなか面白いものです。サーモグラフィカメラは結構高価ですから(激安価格のものでも10数万円はします)このサーモグラフィーキット、とてもお買い得かもしれません。16×4ピクセルというサイズは小さく・粗いようにも思えますが、そこは超解像でも何でも処理側で工夫すれば良いですし。
2013-03-08[n年前へ]
■1万円USBサーモカメラを高解像度にしてみよう!?
一万円で買ったUSBサーモグラフィカメラ(キット)の画素数は、小アイコンをさらに4分割したくらいの「16×4ピクセル」に過ぎません(たとえば、右の画像を眺めれば、とてもボヤッとした温度分布画像であることがわかります)。けれど、サーモパイルアレイのピクセル数が極めつけに少ないとしても「その分、数多くのショットを撮ればいいのさ!」というわけで、自分の顔を何枚もサーモカメラで撮影し、少しは高解像度の熱分布写真を作り出してみました。
そこで、自分の顔の熱分布を何枚も撮って高解像度合成してみたのが右に貼り付けた写真です(熱分布にオーバーレイさせた可視光画像は、私の顔でなくマネキンヘッドです)。16×4ピクセルのサーモカメラでも、何枚も画像を撮影して後処理すれば、結構細かい温度分布を眺めることができそうです。ちなみに、撮影時の装いは、右上に貼り付けた写真と全くと言っても良いほど同じです。そしてまた、顔の右後方に見えるのは、熱を発している蛍光灯です。
この熱分布写真を見ると、私の顔が発する遠赤外線を、透明なプラスチックメガネがほとんど通していないことが見てとれます。可視光で眺めると完全透明のはずなのに、遠赤外線で眺めるとまるでサングラスのように見える温度分布で見る世界、やっぱり面白いものですね。
2013-09-02[n年前へ]
■「遠赤外線」と「可視光」を同時撮影するカメラ
楢ノ木技研製サーモグラフィー・カメラ(1万円少しナリ)に、古いWEBカムを一体化させてみました。 遠赤外線で眺める温度の景色と(私たちが普通に眺めることができる)可視光で眺める景色を一体化したサーモカメラができあがると、たとえば、ノートPCの温度分布を眺めるのも超簡単です。
十五年くらい前、感温液晶を使ってノートPCの温度分布を眺めてみた覚えがあります。…今や、サーモグラフィー・カメラをプロレタリアートなぼくらですら、手に入れ・使うことができたりするのことが、何だか面白いです。
2013-09-03[n年前へ]
■サーモグラフィー(カメラ)で科学マジック(イカサマ・トリック)
”温度を映し出す”サーモグラフィー・カメラを有効活用しよう!というわけで、こんなことをしてみました。
まずは(適当に切った)トランプからカードを1枚抜いて手に持ってみます。カードを手に持ったさまを、試しにサーモカメラで撮影してみたのが、右に貼り付けた画像です。
そして、手にしたカード1枚を(他の何枚ものカード中に)戻して、もう一度サーモカメラで撮影してみたのが次の写真です。…さて、私が手に持ったカードはどれでしょう?
「目に見えないけど、見えること」は意外に多いかもしれません。悪く言えばイカサマ、良く言えば…何と言えば良いのかよくわかりませんが、色んなテクニックを使えばわかることも多いかもしれない、と思います。熱伝導方程式、サーモグラフィーカメラ…色んな使い方・遊び方がありそうです。
2013-09-05[n年前へ]
■遠赤外&可視光を写す「サーモカメラ」を高解像度化・高精度化してみよう!?
「遠赤外線」と「可視光」を同時撮影するカメラを仕立てたので、このお手軽サーモグラフィーカメラを使った高解像度・高精度撮影を試してみました。まずは、カメラを適当に動かしながら動画を撮影し、動画中の各フレームの位置合わせをした上で合成処理をして、解像度の向上と精度の向上をさせてみました。…というわけで、右に貼り付けた画像は、お手軽サーモグラフィー(&可視光)カメラで24フレームを合成してみた結果です。
この写真は普通の写真…というか、黄疸の症状が激しい掌(てのひら)を写したものに見えるかもしれませんが、黄色い掌(てのひら)は黄疸症状でもハイエキセントリックな精神状態を示したものでもなくて、…掌(てのひら)の温度の高さを示した結果です
目の前にある掌(てのひら)と指の温度分布を「16×4ピクセル」の小アイコン以下しかない解像度のサーモパイルセンサーで計測し、その計測データを高解像度・高精度化…っぽくしてみたものになります。