2013-07-27[n年前へ]
■福本伸行漫画に登場するゲームで考える「ある分野の内容を、他のことに適用してみる」ということ
TV番組「アメトーーク!」 の「福本伸行先生に シビれた芸人っ・・・・・・・!」を観ながら、「ある分野の内容を、他のことに適用してみる」ということについて考えました。
福本伸行マンガに登場するオリジナル・ゲームには、他ジャンルのゲーム・ルールに基づいて作られたように見えるものがあります。
たとえば、麻雀牌の何割かがガラス製で、牌種が全員に見えた状態でゲームが行われる 鷲巣麻雀は、手札の一部が公開された状態で行われるスタッド・ポーカー(オープン・ポーカーを麻雀に応用したものに見えますし、あるいは、カイジに登場するゲーム「救出」 は、論理パズルの典型的な題材です。つまりいずれも、ある分野の内容を、他のこと(ゲーム種や物語展開)に適用し、とても面白いものとして調理したものでしょう。
スタッド・ポーカーはオープンなポーカーである。まず初めに各プレイヤーに何枚かの手札(枚数はポーカーの種類ごとに異なる)が裏向きに配られる。次に各プレイヤーに表向きにカードが一枚ずつ配られる。ここでまず一度ベットをする。…以下表向きのカード配布とベットとが交互に行われ、最後のベットが終わったら、全員最初に配られた裏向き札を明かし、勝敗を決める。
完全に新しいことなんて世の中にはほとんど存在し得ないし、どんなに新しく見えることも、他の何かの影響を受けて作られるのだよなぁ…と思いつつ、「ある分野の内容を、他のことに適用してみる」ことを、24時間365日、5年10年行ったとしたら、どんなものを形作ることができるだろう…と考えます。
世の中にあるさまざまな技術や芸術、言葉や行動といったすべてのものが、何に影響を受け・何を(他分野に)応用することで作られたかを示した系統樹を見てみたい、と思います。元あったものが、その時の状況・適用先に応じて変えられていたさまを眺めれば、そこにある「新しさ」をより強く感じられるような気がします。
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