2013-06-04[n年前へ]
■麻雀マンガの科学ー「バード 雀界天使vs天才魔術師」 ”偏光マーキング”は可能か!? 編
麻雀マンガの科学ー「バード 雀界天使vs天才魔術師」 ”偏光マーキング”は可能か!? 編 を書きました。
麻雀マンガ「バード」第2巻「雀界天使vs天才魔術師編」で、主人公の対戦相手である雀界天使 美人姉妹が、麻雀牌の背面(白い無模様の側)に「反射光が偏光するような塗料」で模様を付けておき・相手の麻雀牌の手を透視してしまう!というワザを使っていました。
さて、問題は「バード」で雀界天使 美人姉妹が使ったワザ、麻雀牌の背面(白い無模様の側)に「反射光が偏光するような塗料」で描いた模様を識別するというテクニック、…それは一体可能なのか?ということです。
ハイディンガーのブラシは、網膜黄斑部の繊維組織および色素が配列方向性があり、直線偏光に対して異方性(偏光方向成分に応じた光吸収差)を持つことによって生じます。…生じるのは、 網膜黄斑部の中心窩を中心とした2.5°程度(視角にすると1°程度)の範囲です。…
2013-07-27[n年前へ]
■福本伸行漫画に登場するゲームで考える「ある分野の内容を、他のことに適用してみる」ということ
TV番組「アメトーーク!」 の「福本伸行先生に シビれた芸人っ・・・・・・・!」を観ながら、「ある分野の内容を、他のことに適用してみる」ということについて考えました。
福本伸行マンガに登場するオリジナル・ゲームには、他ジャンルのゲーム・ルールに基づいて作られたように見えるものがあります。
たとえば、麻雀牌の何割かがガラス製で、牌種が全員に見えた状態でゲームが行われる 鷲巣麻雀は、手札の一部が公開された状態で行われるスタッド・ポーカー(オープン・ポーカーを麻雀に応用したものに見えますし、あるいは、カイジに登場するゲーム「救出」 は、論理パズルの典型的な題材です。つまりいずれも、ある分野の内容を、他のこと(ゲーム種や物語展開)に適用し、とても面白いものとして調理したものでしょう。
スタッド・ポーカーはオープンなポーカーである。まず初めに各プレイヤーに何枚かの手札(枚数はポーカーの種類ごとに異なる)が裏向きに配られる。次に各プレイヤーに表向きにカードが一枚ずつ配られる。ここでまず一度ベットをする。…以下表向きのカード配布とベットとが交互に行われ、最後のベットが終わったら、全員最初に配られた裏向き札を明かし、勝敗を決める。
完全に新しいことなんて世の中にはほとんど存在し得ないし、どんなに新しく見えることも、他の何かの影響を受けて作られるのだよなぁ…と思いつつ、「ある分野の内容を、他のことに適用してみる」ことを、24時間365日、5年10年行ったとしたら、どんなものを形作ることができるだろう…と考えます。
世の中にあるさまざまな技術や芸術、言葉や行動といったすべてのものが、何に影響を受け・何を(他分野に)応用することで作られたかを示した系統樹を見てみたい、と思います。元あったものが、その時の状況・適用先に応じて変えられていたさまを眺めれば、そこにある「新しさ」をより強く感じられるような気がします。
2013-08-07[n年前へ]
■「麻雀のムダ科学」第1回
明日、8月8日に発売される「近代麻雀オリジナル 9月号」に「新連載!麻雀のムダ科学 第1回」を書きました。
書いた内容は…必ずしも何かの役に立つわけではありません。むしろ、何の役にも立たないような気もします…。そんな短文ではありますが、本屋さんの棚の片隅で眺めて頂く機会があれば…その本に手を伸ばし・一読して頂ければ幸いです。
2014-07-20[n年前へ]
■「ドミノ」ゲームと、「ドミノ倒し」
ドミノは、それを使ってゲームをするようすを眺めてみると、まさに麻雀とトランプの中間的な感じです。そして、道具そのものであるドミノの形状を思い浮かべてみると、その厚み(と縦横長さの比)も、麻雀とトランプの中間です。つまり、ずっと未来永劫立っているほどの安定感も無く、かといって並べ手に持つには厚過ぎる…という具合です。
もしかしたら、そんな特徴がゆえに、ドミノ倒しという(本来の目的とは異なる)使い方が結構メジャーになったのかもしれない…なんて想像したりします。