2012-06-05[n年前へ]
■「透明シート印刷+オイル浸け」で「立体プリント」
1970年代後半から80年代にかけて、マイコン(マイ・コンピュータ)と呼ばれた個人用・一般向けのコンピュータは「でくのぼう」でした。それは、とても私たちをワクワクさせ、値段の高さに(私たちを)悲しくさせつつ、けれど、何だか少し「能力(力)不足」というものでした。
しかし、いつの時代にも、その瞬間には「能力不足」とされる「でくのぼう」が、その次の時代を作っていくのだろう、と思います。「あぁ、こんな能力じゃ使い物にならねぇ!」と、私たちに感じさせるものこそが、次の時代に重要になるものなのです。
…そんなこんな気持ちに駆られ、「立体フルカラープリンタ」を、昔ながらの素朴・単純なやり方で作ってみることにしました。「昔ながらの素朴・単純なやり方」というのは、透明シートにパターンを印刷し・折り畳んで(離散的な)立体印刷(もどき)を作るというものです。
インクジェット用(透明)OHTシートは(液体の)インクを吸収するために、内部に空隙が数多くあります。それはすなわち、光を散乱させ・透明度が低くなるということです。…それは、今ひとつ上手くないので、今回はLBP用のOHTシート上に模様を描き、屈折率がOHTシートとほぼ同じ=境界反射がおきず透明シートを透明にするオイルの中にOHTシートを浸けて、「立体プリント」を干渉してみました。
透明シートを(屈折率がほぼ同じ)オイルの中に入れれば、透明シートは「存在しない」のも同じです。そうすれば、見えるのは「(見えない透明シート上に印刷した)インク」だけ、ということになります。…というわけで、今日は、「透明シート印刷+オイル浸け」で「立体プリント」の「当たり実験(とりあえず、やってみて、どんな感じになりそうか感触を掴むための実験)」をしてみました。(うう?誰でしょう?最終目的は〜巨乳ビジョンの撮影データを印刷するための〜巨乳体感ビジュアリゼーション・プリンタを作るのが目的だろう!と言っているのは…)