2013-04-28[n年前へ]
■エクセルのグラフ配色をマトモにするためのツール(2013年版)
先日、Microsoft ResearchがMicrosoft Excel上で時空間上に各種データをマッピングすることができるアドイン「GeoFlow」のプレビュー版をリリースしました。このアドインは確かに凄いのですが、エクセルという道具を振り返り眺めてみれば、「これじゃない〜!」という気持ちを強く感じてしまいます。何より先に、グラフの配色を直感的にマトモにしてくれよ!と思うわけです。
というわけで、「エクセルのグラフ配色をマトモ・自由自在にするためのツール(2013年版)」(Excel Chart Designer 2003/2007/2010/2013)をリリースしました。…といっても、以前作ったソフトのバグフィクスおよびOffice 2013 for Windows での動作確認を行うとともに、Excel 2007以降でエクセルのグラフ配色を操作するためのRubyスクリプトを同梱した程度です。
たとえば、左下はExcel 2003のデフォルト配色チャートです。そして、それをExcel 2003上でマトモに変えてみた結果例が、右のチャートです。
Excel 2007以降ではチャート面の透明度も設定できるので、たとえば右に貼り付けたExcel 2013での実行画面を眺めれば、チャート面を半透明に透けさせることで、隠れてしまう部分の値を見せることもできます。
このツールを使うには、次の手順を行います。まず、配色を変えたいエクセルのチャートを選択した状態で、(Excel 2003用、もしくは2007〜2013用の)配色操作ソフトを立ち上げます。そして、縦軸の最小値・最大値・刻み幅を設定した上で、変更したい配色を選びます(あるいは任意のグラデーション画像を選びます)、そしてボタンを押すと、Excelを外部から操作してチャート配色が綺麗に変更される、という具合です。
エクセルが作る直感的でない配色のグラフ、そして、そんな配色のグラフが配置された資料を見て「うーん何だかなぁ…」という気持ちになっていた人には、お勧めかも!?
Mac OSX版も作ってみました(エクセルのグラフ配色をマトモにするためのツール OSX 版)。
2013-04-29[n年前へ]
■エクセルのグラフ配色をマトモにするためのツール(OSX 版)
Windows版のMicrosoft Excelで「エクセルのグラフ配色をマトモにするためのツール(2013年版)」を作ったら、次はMac OSX 版Excelでも、グラフ配色をマトモ・自由にカスタマイズしてみたくなります。そこで、今日はMac版Microsoft Excelのチャート配色を操作するRubyスクリプトを書いてみました。
作ったのは、RubyからAppleScriptを経由して、Excelを操作するスクリプトです。そのため、まずは、
sudo gem install rb-appscriptと、(RubyからAppleScriptを使う)rb-appscriptをインストールします。そして、Mac_Ruby_Script.zipをダウンロード・解凍し、その中にある excel_chart_designer_for_osx.rb を引数(順に、値の最小値・最大値・透明度の順番で)次のように呼びます。
ruby excel_chart_designer_for_osx.rb -1 1 0.05 0.5すると、エクセルのアクティブチャートの配色が自動的に調整されます。たとえば、下に貼り付けたチャートは、左が「実に不自然なエクセルのデフォルト配色のチャート」で、右が上記のスクリプトで配色をマトモにしたエクセルのチャートです。
作ったスクリプトは、①エクセルに接続し、②エクセルのデフォルト配色パレットを(テンプレートファイルから)読み込んだ上で、③軸操作をし、④調整したい色に一番近いパレット(インデクス)をチャートの各領域に対して設定する、という動作を行います。RubyからAppleScript経由でOfficeのTheme Sheme(テーマ・スキーム)の色を設定することができそうになかったので、とりあえず調整したい色に近いインデックスカラーを選び・塗りつぶす、というようにしてみました。
Mac OSX で MicrosoftExcel を使っている人がどれだけいるかはわかりませんが、今日はMac OSX 版のMicrosoft Excel のチャート配色をマトモ・自由自在に調整するためのRubyスクリプトを書いてみました。