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2009-06-12[n年前へ]

「わかりやすい」=「正しい論理」という大きな勘違い 

 「論理的にプレゼンする技術 聴き手の記憶に残る話し方の極意 (サイエンス・アイ新書) 」から。本のタイトルと相反(あいはん)している一節をひきます。効果的(それがイコール大切ということとは必ずしも一致しない)なのは、「単純な論理」でなく、「聞き手が納得できる範囲の(単純な)因果関係だ」ということへの前振りの一文です。

 よくある勘違いは、「正しい論理を正しく論理的に積み重ねていけば、その話の内容が正しく相手に伝わるはずだ」というものです。
(p.18)

2010-02-24[n年前へ]

評論・エッセイが届くのは「賢い人」(だけ)ではないのか? 

 鴻上尚史の「ドン・キホーテのピアス」No.658 「物語という手段でしか届かないもの」から。

 たぶん、評論やエッセイで届けることができるのは、じつは、「賢い人」なんじゃないかと思っているのです。
 もっとガンコでもっと臆病でもっと弱くてもっと真剣でもっと壊れやすい人に届けるためには、物語という手段をちゃんと考えないといけないんじゃないか、と思いだしているのです。

 この記事原文では、「賢い人」には括弧がついていません。つまり、賢い人と書かれています。しかし、あえて、上の文章では括弧を付けました。

 そう改変した理由は、そうした方がより現実に近く・より普遍性を持つのではないだろうか、と私はそのように思うからです。そう思うので、括弧(カッコ)を上記文章に付加してみました。



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