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2011-03-26[n年前へ]

『あなたは頑張る人です。私は知ってますよ』ってね。 

 3年B組金八先生の卒業式後の謝恩会についての、武田鉄矢が語る話。謝恩会で金八先生が話す言葉は武田さんが考えていること、その言葉はそれぞれの役柄を演じた生徒役の俳優をも労うような言葉になっていることについての話。

 台本に「金八先生、あなたにお任せします」って書いてあった。
 やっぱりいじめ役をやったりすると、本当の学校に行って…嫌な目に遭う子もいるんだよね。
 (台本無し・リハーサル無しの)本番一回のみね。立ち位置だけが決まっているフリータイム。だけど、演出家が言うんだよ。『ときどきスタッフのほうも見てくれると、僕らも泣いちゃいます』って。だからときどき金八先生は、不自然にキャメラサイドの方を向いて、『寒い日もあったね、風の日もあったね』とか言って、その視線の先ではメークさんが泣いてたりするのね。(中略)だけどそうやって全員にお別れを言うのが、僕の感謝の気持ちなんですね。『あなたは頑張る人です。私は知ってますよ』ってね。

 「私たちはブラウン管テレビを二十世紀に置いて行く…」と言ったのは、吉永さゆりだったでしょうか。

金八先生が桜中学から卒業していく場面を観ながら、「二十一世紀にはもう金八先生が立つ場所はないのだろう」と思います。そして、それと同時に、「もしかしたら、こういう場面から次の世代が進むベクトルが定まり、こんな二十世紀のゴールから次の世代がスタートしていくのだろうか」とエタノール15パーセントの液体を飲みながら考えてみたりしました。



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