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2011-06-10[n年前へ]

ペーパーレス時代の「ラブレター」 

 ペーパーレスという言葉が声高にうたわれるようになったのはずいぶん昔です。

 かつて月曜日の山手線に乗れば、週刊ジャンプを広げ読む人たちばかりだったような気がします。けれど、最近はそういう人はあまり見かけず、手に持ったケータイをみつめる人ばかり、になりました。

 ペーパーレスが謳われる時代、恋を告白するラブレターは一体どんな姿をしているのでしょうか。…そもそも、ラブレターというものが、今も生き残っているものなのでしょうか?

読んでもらえるだろうか?
手紙を書こう、あなたに。
あなたに、ラブレター。

THE BLUE HEARTS "LOVE LETTER"

 中学生の頃、恋心を伝えるラブレターを書きました。相手の手間を楽にしようと、往復はがきに「つきあってください」と書き、返送用はがき部分に「はい・いいえ」と書きました。「選択肢」に○をつけ、返送用はがきを切り取って、郵便ポストに返送用はがきを投函するだけで済むので、相手が切手や封筒や便箋を用意するといった手間をかけることもなく、それはとても便利に違いない、と考えたのです。シンプル・イズ・ベストの心です。

 ラブレターを郵便ポストに投函してから数日後、「いいえ」に○がつけられた返送用はがきが帰ってきました。それが、私が一度だけ書いたことがある(恋心を初めて告白する最初の手紙という意味での)ラブレターへの返事です。シンプル・イズ・ベスト…だったかどうかはわかりませんが、答えはとてもシンプルでした。

 今の時代、ペーパーレスという言葉を聞く時代、「好き」という心を初めて伝えるラブレターというものは、一体どんな姿をしているのだろう?と首を捻ります。ペーパーレス時代の「ラブレター」は一体どんなものなのでしょうか?



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