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2011-01-01[n年前へ]

「火災」を作り出すプロジェクターアート 

 建築物や街自身にプロジェクターで映像を投影し、一見不可思議な風景を作り出すプロジェクターアートを見かけると、思わず見入ってしまいます。たとえば、とあーる研究2011/01/01に載せられているような動画群を眺めると、うっとりさせられます。

カナダ バンクーバーのアーチスト isabelle hayeurによる'fire with fire'を見ると、それらとは異なる「現実的な感覚」で驚かされます。現実には存在しない「火災」を作り出すことができるということはわかっていても、それを目の前に作り上げられると、「火事だ!」と叫びたくなります。

 プロジェクター内蔵のデジタルカメラのようなものを改造すれば、「目の前の景色を眺めつつ・同時に変化させてしまう機械」を作り出すことができるのでしょうか?そんな機械を携帯して持ち歩くことができたら、テレビ番組の中の怪盗たちのように色々なことができて楽しそうに思えます。

2011-03-17[n年前へ]

原発の「想定リスク・対策」と「福島第一原発の現状」を整理してみました 

 海外にいる親戚から、昨日、こんなメールが届きました。

 福島第一原発の1・2・3・4号機を「それぞれどのようなシークエンスで収束させようとしてるのか」「どんなリスクがあって、どんな対策が講じられているのか」「最悪の場合には、どんな可能性が考えられるのか」といったことについて全く説明されていないように思う。インターネット上で探してみても、そういった情報が見当たらない。説明不足のことばかりだ。というわけで、「ないなら作れ」の精神で資料を作れ。
 …「ないなら作れ」と言われても困る…それに「ないなら作れ」ではなくて「「ないなら作る」じゃなかったか?…と思いつつ、私もちょうどそんなことを知りたかったので、原子力発電所(軽水炉)における「想定リスク」と「想定対策」および「緊急非常時の対策」…そして「福島第一原発の現状」をまずはざっと整理してみました。それが、下のスライド(画像)です。「スライド1枚でわかる原発想定リスク・対策と福島第一原発の現状」です。

 このスライドは、主に二つの観点から、つまり、
  ■「核分裂の臨界状態による災害」
  ■「放射性物質の拡散による災害」
に対する防御策(しかし起こりうるリスクと対策)などを整理しようとしたものです。たとえば、「原発には五重の防護壁がある」と言われる部分「放射性物質の拡散による災害」を防ぐための(=放射性物質を内部に閉じ込める)ためのものになります。そして、それらの「想定ストーリー」に対する「福島第一原発の現状」を付記したものになります。

スライド1枚でわかる
「原発想定リスク・対策」と「福島第一原発の現状」


 ニュースで報道されていることがらを、このスライドを眺めつつ・追記してみれば、少しは「現状のシーケンス」がわかりやすくなるかもしれません。

 勘違いしていることや、情報を取り違えている(最近の)情報部分もあるでしょうから、ここに貼付けてみたのは、まずは「とりあえず」の資料です(要修正点などについては、jun@hirax.net までご連絡下さい)。

 資料を作ってみて「なるほど確かにそういうものかもしれない」と(思想的な面でなく、システム工学的な観点から)感じさせられたのは、「原子炉には、よく五重の防護があるといわれています。…(しかし)いちばん肝心なところは圧力容器だけで、まったく多重にはなっていません。(中略)一挙に全部壊れてしまう事態が起こるので、このような多重性は意外ともろく、あまり意味がないのです」とか「核燃料サイクル全体を五重の壁が覆っているわけではない」という高木仁三郎の言葉でした。


 なお、「想定リスク」と「想定対策」および「緊急非常時の対策」については、設計段階から考えられているものであり、今回固有のものを指しているわけではありません。

原発の「リスク」と「対策」と「福島第一原発の現状」原発の「想定リスク・対策」と「福島第一原発の現状」を整理してみました原発の「想定リスク・対策」と「福島第一原発の現状」を整理してみました








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