2004-09-18[n年前へ]
■「EOS 20D実写画像」で眺める瞳の中の景色
「モデルの少年の(向かって左の)右の瞳の中に写りこむ撮影者が面白い」というか、「気をつけないと」というか、のキヤノン「EOS 20D」製品版 実写画像。
何だか、とても面白かったので、瞳の球面の補正をして写真のモデルの子供が眺めていた景色を再構成してみよう。カメラの撮影者は自分の瞳からカメラのレンズを通してモデルを眺め、モデルは自分の瞳を通して自分のまつげ越しに「カメラマンのいる景色」を眺めている。まるで不思議な合わせ鏡みたいだ。
うぶ毛とかを見ると、女性が(デジカメでも)撮影されるのが嫌いになるかも。 from 2ch.net
2008-11-10[n年前へ]
■「ボールレンズ」のネックレス
たとえば、凸レンズの形を描いてみると、その形が球形のガラス玉とよく似ている形であることがわかります。つまりは、ガラス玉は一種の凸レンズです。球形の形をしたプラスチックやガラスは、ボールレンズという名前のレンズであるわけです。曲率が極めて高い凸レンズなのです。
ボールの直径に応じて拡大率が大きくなるので、大きなボールレンズを使えば、大きくものを拡大することができます。・・・といっても、もっとも、球面収差がとても大きいので、周辺部はボケてしまいます。
ちなみに、屈折率が2.0のもので作ったボールレンズが球面収差が一番小さくなります。ランタン系ガラス材料のS-LAH79は屈折率が2.003と2.0にとても近いので、球面収差が小さなボールレンズを作ることができます。
ところで、光学カタログを眺めていると、サファイヤやルビーで作られたボールレンズも載っています。サファイヤ/ルビーは屈折率は1.8弱なので、球面収差は小さくないのですが、その硬さからキズがつきにくいということで、商品化(つまりはよく使われている)されているのです。
サファイアで作ったボールレンズも、ルビーで作ったボールレンズあっても、どちらも直径1cm程度で七千円くらいです。拡大鏡・マイクロスコープを持ち歩く人も多いと思いますが、サファイア・ルビーで作ったボールレンズを持ち歩いてみるのはいかがでしょうか。透明なサファイアで作った「ボールレンズ」をネックレスにしてみたら・・・あるいは指輪にしてみたら・・・お洒落な光学技術者になれるかも?・・・それとも、単に変な光学技術者になってしまうかも?