2011-03-25[n年前へ]
■「カーテンを重ねるのは非効率」の法則
「窓とカーテンのサイズが合っていない」ということもあると思います。引っ越しをした時、以前買ったカーテンを使い続けていたりしようとすると、そういうことが頻繁に起きてしまいます。
「窓よりカーテンが大きい」「窓をカーテンがすべて覆うことができる」ような場合は、カーテンの余った部分を折りたたむだけですみます。しかし、「窓の方がカーテンより大きい」「カーテンが窓の全てを覆うことができない」場合、(外から部屋の中を見えないようにするという)不透過性や(外から差し込む太陽の光を遮るという)遮光性が低下することになります。
今朝、窓より小さな面積しかないカーテンの隙間から、朝の太陽の光が差し込んできました。その光で夢の世界から覚めつつ、『もしも一片の「布切れ」があるならば、窓のどの部分に配置すれば、一番部屋を暗くすることができるだろう?』と、ふと考えました。
「カーテンが覆っていない部分」を布で覆うと部屋を効果的に暗くすることができるわけです。しかし、時に「カーテンは光を100%遮ることができるわけではないので、カーテンの部分に(さらに)布で防御しても、やはり十分に暗くなるのではないか、という考え方もあるかもしれません。
その考え方は、もちろん間違っています。カーテンや布が光を50%減らすことができるとしたら「何かに覆われていない部分を布やカーテンで覆えば、光を100%から50%まで減らすことができる」(つまり窓から差し込む光の半分を減らすことができる)のに対して「すでにカーテンで遮られている部分を、さらに布で覆ったとしても、(すでに100%の半分にまで減っている)50%の光を25%にする」ことしかできません。窓から差し込もうとする光の4分の1しか減らすことができないわけです。カーテンを重ねるのは非効率なのです。
光を遮るときでも、花粉症緩和のために空気フィルタを取り付けるときでも、この「カーテンを重ねるのは非効率」の法則は成り立ちます。「○×%減らすことができる」というものがあれば、なるべく重ならないよう、それを言い換えるならば、覆われていない「穴」の部分をできるだけ覆うようにすれば、一番効率的に遮ることができます。
窓から差し込む太陽の光と、窓ガラスの表面で光る黄色い粉体を眺めつつ、寝ぼけた頭でそんなことをムニャムニャ考えたのでした…。