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2009-04-01[n年前へ]

アメコミの色彩と「技術品質」と「コスト」 

 「マンガ学―マンガによるマンガのためのマンガ理論 」を読んでいると、アメリカの新聞に連載されていたカラー・マンガでは、シアン・マジェンタ・イエローの3色の濃さを100,50,20パーセントの3種類に限り、輪郭線には黒線を入れていたという。新聞紙への印刷が不安定で、出力品質が決して良い状態ではなくても、色の識別がしやすいように、使う色種(インク量)を少なく限ったという。低コスト・低技術品質の中で、「わかりやすさ」を実現しようとしたわけである。

 その結果として、アメコミの「派手な原色」「力強い輪郭線」と数少ない色種の組み合わせによる「識別の記号としての配色」という特徴が生まれたという。確かに、「ハルクの配色」「スパイダーマンの配色」・・・どの配色も似たような色が使われているはずなのに、「どのマンガ・どのヒーロー・どの悪役」であるかが、その配色を見れば不思議なほどにすぐわかる。

 「技術品質」と「コスト」のバランスから生まれた文化、というのは意外に多いのではないだろうか。たとえば、吉野家の牛丼はだってそうだ。安い肉を大量に供給するために、吉野家の牛丼のあの調理法・味が生まれている。もしかしたら、「大量に売れる文化」というものは、ほとんどすべてが「技術品質」と「コスト」のバランスの上で立っているのかもしれない。





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2012-01-27[n年前へ]

アメコミ・ヒーローの「色使いのヒミツ」を調査せよ! 

「学生の可能性を可能にするポータルサイト ワンダーノーツ(Wonder Notes)」に「アメコミ・ヒーローの「色使いのヒミツ」を調査せよ!」を書きました。記事後半で紹介した「色指定用のカラー・チャート」や「スーパーマンの色付け作業原稿」は、意外に面白く・興味深く感じられるのではないか、と思います。

右に貼り付けたのが、かつて使われていた「64色のカラーチャート」です。色あせ・変色してしまっていますが、この64色がアメコミの主要登場人物たちを特徴付けていた、ヒーローたちを彩り・作り上げた基本色なのです。



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