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2009-12-17[n年前へ]

NEWS今昔物語 「女性の魅力」編 (初出2005年3月24日) 

5年前のNEWS(未来)を振り返ってみて思うこと

 この時、2度と救急車には乗りたくないと書いた。しかし、今年の夏も車に轢かれ、救急車に乗った。やはり、その時に道の上で見上げていた夕焼けはとても綺麗なのが印象的だった。

 また、私も「美人の微分方程式」や「帰ってきた「美人フィルタ」で眉毛処理 編」と似たような、ワンデー アキュビュー ディファインや瞳を大きくする美人化処理は今では日常生活に溶け込み、当たり前の商品・技術になっている。

(記事を書いた時の)ひとこと

 先日、インフルエンザをこじらせてしまい、初めて患者として救急車に乗った。あんな経験は二度としたくないが、救急車から担架で担ぎ出された瞬間に見上げた青空は、とても綺麗で美しく忘れられない。

解き明かされた「バラの香りの秘密」で「女性は魅力的な顔」になる!?

 2月24日、曽田香料は「バラの香り」の鍵となる成分を発見したと発表した。「花の中の花」のバラ特有の「ゴージャスで、瑞々しく広がる香り」はこれまで秘密のベールに覆われていたという。しかし、今回の研究結果により、バラの香りの秘密もようやく解き明かされ、その技術を応用した香水が今春にも発売されるという。

 そういえば、去年10月には、バラの香り(ローズ香気)を嗅いでいると、男性ホルモン(テストステロン)や女性ホルモン(エストラジオール)のバランスが適正化され、女性の表情が(男性から見て)魅力的になる、というカネボウと奈良教育大学の福井一助教授による研究も報告されている。ホルモンバランスと男性を手玉にとってみたい女性であれば、このバラの香りの香水は要チェックかもしれない。

女性の「肌年齢の5年毎の大ジャンプ」と「28才の曲がり角」

 3月10日、結果を発表した。その">調査結果(PDF)を眺めてみると、「肌の変化(老化)を感じた年齢」などは25・28・30・35・40・45・50に明らかなピークがあることがわかる。「女性の肌年齢」は5年毎の大ジャンプがあって、しかも「28才に曲がり角」があるらしい?

 (末尾が5や0の)切りが良い年齢で老化を感じる人が多い(そんな数字は書きやすいし)のは、納得できるような気もするが、28才というのは一体なぜなんだろう? と思ったら、今年の1月にも「お肌の曲がり角」の実感年齢は27.5才だ、という調査結果を報告していた(詳細PDF:http://www.kanebo-cosmetics.co.jp/company/news/pdf/050113.pdf">)。何でも、女性にとってはストレスや生活スタイルの変化が28歳前後が一番激しい、ということらしい。なるほど、それは確かに(お肌にとっても)大変そうだ。 …だけど、28才なんて、まだまだとても若いと思ったりもするんだけれども。

「裁判で訴えられた巨大シリコンバスト」が「競売で1万7千ドル!!」

 2月末から競売のeBayに出品されていた豊胸用のシリコンパックが、一週間後に1万7千ドルで落札された。なんと日本円にして180万円近くのスゴイ値段である…!? もちろん、これはただの使い古しの豊胸パックではなくて、1998年に男性から「(その巨乳で顔を叩かれたせいで)むち打ち症になってしまった」と裁判で訴えられたこともあるという伝説の「巨大シリコンバスト(の陰の立役者)」だという。

 Tawny Peaksさんの胸に埋め込まれていたシリコンパックは一個あたりの重さが900gほどだというが、…それは確かに「凶器」と言えるかも。

「美人になるコンタクトレンズ」発売

 2月24日、ジョンソン・エンド・ジョンソンが黒目をくっきり大きく見せるコンタクトレンズ ワンデー アキュビュー ディファインを発売開始した。このコンタクトレンズは、縁部分に黒い(ウソっこ)黒目が描かれていて、コンタクトを装着した途端に黒目がちの瞳美人に大変身してしまう、という。確かに、通常のコンタクトレンズを装着した場合と比べると、このコンタクトを付けていると確かに美人に見えるようだ(化粧をする女性なら、きっと美人の秘密は">黒目の大きさとまつげの濃さがにあるというのは、常識なのだろう)。普段コンタクトレンズをつけている女性(男性も?)なら、試しにこんな美人コンタクトで黒目がち美女(美男子)に変身してみるのも面白いかも。

2011-09-04[n年前へ]

「虹色のバラ」と「国際特許というハッタリ」 

 染料を混ぜた水に切り花を挿すと、その花はその染料の色に染まります。そのため、ちょっとした細工をすれば、右のような虹色に彩られたバラを作り出すこともできたりします。また、バラは比較的日持ちするという理由で、こうした美しいバラは通信販売されていたりもします。

 通信販売サイトを眺めていると、「色の染め上げ技術には、国際特許が取得されています」という言葉が書いてありました。また、"Wikipediaの"Rainbow Rose"を見ると、同じような文言が並んでいます。

 TheIn 2004, they developed a method of adding color to the petals of chrysanthemums and applied for a worldwide patent.
 なにやら、ホラ(ウソとも言う)の香りがプンプンします。「国際特許」なんて存在しないよね?とか、”Worldwide Patent”って何それ…?といった当然の疑問が頭の中に浮かんでくるわけです。特許というものは、(EU含む)国別それぞれに分かれています。「国際特許」なんてものは存在しないのです。存在しないものを「取得」していると書いているということは、これはウソ(営業上のハッタリ)か、何かの勘違いである、ということになります。

 そこで、もう少し調べてみると(こういう調査は事件調査と少し似ています)、Rainbow Roses の製造・販売元である River Flowers が特許申請した件というのは、PCT国際出願制度を利用した”WIPO Patent Application WO/2007/055565” "METHOD AND APPARATUS FOR COLORING FLOWERS, AND CLEAVING ELEMENT, HOLDER AND ASSEMBLY OF CLEAVING ELEMENT AND HOLDER"のようです。PCT国際出願制度というのは、各国に特許出願する手続きを簡略化する制度ですが、あくまで「出願への入り口」とも言うべき手続きに過ぎません。実際に特許を取得するまでには、「各国語での特許申請」やら「(日本で言えば)審査請求(特許を審査して下さいという手続き)」などを進めていかなければなりません。

 しかも、WIPO Patent Application WO/2007/055565のステータスを眺めてみれば、出願国内(欧州特許庁)ですら「出願取り下げ」となっています。出願国ですらそういう状態ですから、その他の国は言わずもがな…です。

 という具合で、やはりウソくさい「国際特許を所得している」”applied for a worldwide patent”という売り口上は営業上のハッタリ・ウソだったのだな、ということがわかるわけです。

 現状のWikipediaは、自己宣伝による書き込みが多くされたものとなっていますから、"Wikipediaの"Rainbow Rose"も製造メーカー自身が作成したものなのでしょう(あるいは、販売元のビジネス・トークを真に受けた誤解が書かれているのかもしれません)。

 それはさておき、虹色のバラは不思議な趣があって、少し魅力的です。「虹色の綺麗なバラ」と「国際特許というハッタリ」は似合わないような気もしますが、美しい花は一筋縄ではいかないトゲを持ち・何かしらのウソで自らをを彩り飾っている…というのも、またひとつの真実であるようにも思います。そんな風に考えてみれば、「不思議な美しさを感じさせるバラ」と「国際特許というウソとハッタリ」は、実はとても似合っているのかもしれません。



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