2010-09-18[n年前へ]
■巫女さんは「茶髪禁止」
お正月に向けて「巫女さん」を募集する立て看板を見かけました。眺めてみると、そこには「高校生不可・茶髪不可」と書いてあります。そうか、この神社にいる巫女さんたちは「茶髪禁止」だったのか、そう言われてみれば、ここにいる巫女さんたちはみんな黒髪だったような気がする、と考えたのでした。
誰もいない神社の杜の中で、木に囲まれた空を見上げると、周りの時間から遊離したような不思議な心地になります。京都I.C.にあるラブホテルでバイトしながら、駐車場の入口にあるビニールの暖簾の向こうからやってくるカップルwを待ちながら、昼の2時・3時に駐車場から空を見上げ、暖簾の向こうやコンクリートの塀の向こうにある周りの時間とは別の世界にいるように感じたことを思い出します。
年末から正月の神社で、「茶髪禁止」の(おそらく黒髪限定の)巫女さんたちは忙しく人を迎えるのでしょう。ビニールの暖簾ならぬ、神社の入口の鳥居をくぐり訪れる参拝客を迎える、巫女さんたちには、空を仰ぎ見る時間はないのでしょうか。
2011-07-12[n年前へ]
■総額200円で作るマイ・ラブホ的”プラネタリウム・ジャグジー”
暑い夏を節電モードで乗り切るために、送料無料で4258円ナリのビニールプールを買いました。夏の日差しでわずかにほんのり暖められた水に入ると、蒸し暑さに耐えきれない気持ち100パーセントの時でも、不思議なくらい気持ちが心地良くなります。
その快適さを、太陽が出ている時間だけでなく、星と月しか見えない夜にも味わいたくて、ビニールプール用「照明キット」を買って・作ってみました。部材を買いに行ったのは、もちろん100円ショップのダイソーで、総予算は百円玉ふたつでトータル200円ナリの照明キットです。
ダイソーで手に入れたのは「7色に色を変えつつ光を放つLEDグラデーション・ライト」と「白色半透明の(汁もれ防止用)パッキン付きお弁当箱」の2つのセットです。7色LEDグラデーション・ライトを光らせて、弁当箱に入れ、透明蓋側をプール底に向けつつ弁当箱を水面に浮かべると、プール底だけを幻想的に照らすイルミネーションのできあがり、です。そんな水面を7色の光で照らしつつプカリプカリ動いていく電気製灯籠に照らされつつ、「夏の夜空と夜空に浮かぶ月」だけを見上げていると、どこかの異世界に佇(たたず)んでいるかのように思えてきます。
…と、暑い昼時にそんな話をしていたら「星座が輝く星空の下で、七色に光るプールにひたるだなんて、ほとんどラブ・ホテルのジャグジーですね!」と言われました。…そのツッコミを聞き、なるほど街中にありつつも「どこかの異世界」を提供するのがラブホというものなのだったか、と再認識させられました。
関東で、テキ屋のバイトをしていたのと同じ頃、関西でラブホテルのバイトをしていた。夏の祭りの昼と夜、水に浮かぶスーパーボールをすくおうとする子どもを眺めていたのと同じ頃、おとなたちが訪れる春過ぎのラブホテルの中で、昼や夜に空を眺めていた。
テキ屋をしながら見上げた空も、ラブホテルのバックヤードで待ち時間に見上げた空も、どちらも日常のようで非日常のようで、時間割で割り切れないような不思議な感覚で、それがとても心地良かった。
ラブホテルのバックヤードから見上げた空
というわけで、今日の紹介は、200円で作るマイ・ラブホ的”プラネタリウム・ジャグジー”です。プラネタリウムが好きだったり、海が好きだったりするあなたには、とてもお勧めの夏休みの工作です。たとえば、この水に浮かぶカラー・イリュミネーションを、何セットか浮かべ、水の中でさまざまな色を混ぜてみたりするのも、綺麗で楽しい実験になるかもしれませんね。