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2010-01-18[n年前へ]

アプリケーション間を繋ぐRubyスクリプトを作るには? 

 Windows上で動くアプリケーション間を繋ぎたい、と思うことがあります。そんな例のひとつが、たとえば、こんなものになります。
 それは、ハードウェアに繋がれたログファイルを定期的に吐き出すアプリケーションがあり、そのハードウェアの状況に応じて、他の制御アプリケーションを通じて他のハードウェアを制御したい、というような場合です。

 そんな時、Rubyでこんな具合のスクリプトを組み、対応してしまうことがあります。hoge.txtは、「ハードウェアに繋がれたログファイルを定期的に吐き出すアプリケーション」が刻々出力を行っている「ログファイル」です。

require 'win32GuiTest'

open("hoge.txt", "r") do |f|
  data=f.readlines[f.readlines.length-1]
  message=$1 if /^hoge:(.+)$/=~data
  @gui.sendKeys(message+'{ENTER}',1)    
end
 つまり、ログファイルの最後の行を読み込み、その出力結果を用いた何かの処理を行い、SendKeys(Win32guitest)で他の(異なる・あるいは同じハードウェアを制御するための)アプリケーションを操作する、という具合です。ここでは、単純のために、捜査対象ウィンドウを最前面に持ってきたり・フォーカスさせる、といった部分は端折っていますが、こんな「その場対応スクリプト」を書いてしまうことがあります。そんな風に対応せざるを得なかったりすることもあります。

 ログファイルを出力できないアプリケーション1と、それと全く無関係の、他のアプリケーション2を繋ぐ場合には、どうすれば良いのでしょう。アプリケーション1のウィンドウを監視する・ウィンドウに対するメッセージをフックする、といったことをすれば良いのでしょうか・・・?

2010-03-02[n年前へ]

ファイル末尾からn行目を高速に読み込むRuby関数 

 他アプリケーションが書き出すログファイルを、刻々Rubyで読み・内容に応じた処理をさせたい、と思う状況もままある、と思います。そんな時、ログファイルを逐一読むと時間がかかってしまうので、保存されているログファイルの末尾から2行目だけを読みたくなります。

 ファイル末尾からなぜ2行目を読むかというとそれは、ファイル末尾行は書きだし中で、欲しい情報には十分ではない、というような理由です。そこで、Rubyで書いた「ファイル末尾からn行目を高速に読む」関数を、ここにメモしておきます。

 この関数"tail"の引数は、

  • filename:開きたいファイル
  • line:末尾から何行目を出力する(返す)か
  • readLength:末尾から何バイト(だけ)を読みこみ、処理させるか
  • ら行目の内容を出力する、という具合です。
というようになります。下記のスクリプト例では、ログファイルの末尾64バイトだけを読み込み、その上で、ファイル末尾から2行目を出力する、ということを続ける例になります。
def tail(filename,line,readLength)
  ary=[]
  f=File.open(filename)
  begin
    f.seek(-readLength,IO::SEEK_END)
  rescue
end
  while f.gets
    ary<<$_
  end
  f.close
  return ary[ary.length-line]
end

while true
  puts tail(ARGV[0],1,64)
  sleep 1
end
このスクリプトを、tail.rbというような名前で保存し、
ruby tail.rb readme.txt
とすれば、その瞬間に保存されているreadme.txtの下から2行目を出力し続ける、ということがされます。

 Rubyで他アプリケーションのログファイルをリアルタイム監視して、何らかの動作・制御を行わせたい・・・という実に「ニッチ」な用途のスクリプトです。しかし、同じようなことをする状況の人も多いかもしれない、というわけで、今日は、ここにメモしておくことにします。



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