2005-08-18[n年前へ]
2006-10-15[n年前へ]
2009-09-25[n年前へ]
■湯治宿に泊まる夢
今日も飽きずに温泉街に行く。通りに面した昔ながらの射的場があったり、美味しそうな蕎麦屋があったりして、この温泉街に長居したくなってくる。
一泊二泊程度ではなくて、せめて十日間、できれば一か月くらいは滞在してみたくなる。そんなことを考えながら、温泉共同浴場の番台横で涼んでいると、湯治宿を紹介したチラシが置いてある。
いつか、自炊設備のある湯治宿に長逗留してみたいと思う。昼過ぎに、地元の美味しそうな素材を何か一品買って、それを料理してつまみにし、ビールを飲んだ後に、温泉につかってみたい。
たとえば、この伊豆長岡温泉なら、近くの魚屋で海鮮物が安く買えるから、そんな海鮮料理を一品作り、それをつまみながらお酒と温泉を楽しみたい。そんな生活をひと月くらいするのが(実現しそうにない)夢のひとつだ。
しかし、湯治宿に泊まった時のことを思い出してみると、必ず「お酒を飲んだ後はお風呂に入らないこと」と書いてあったような気がする。昼間からビールを飲んで湯につかり、温泉卵のように心地よく茹でられる・・・というのは、湯治とは相入れないものだろうか。やはり、食後の一杯くらいにしておくべきなのだろうか。
2009-10-18[n年前へ]
■「長岡京市と平家」と「伊豆長岡京市と源氏」
京都府の長岡京市(京都と大阪の境にある)と伊豆半島にある伊豆長岡市は姉妹都市である。名前が似ているからと言ってしまえばそれまでだが、平家の史跡が残る京都に対し、源氏の史跡が残る伊豆長岡は似ている、と言えなくもない。何しろ、伊豆長岡は「源氏山」を中心とする小さな小さな温泉街だ。昔ながらのスマートボールと射的ができる遊戯場が2か所ある、そんな温泉街だ。
今日も、自転車に乗って伊豆長岡まで行った。街奥の路地をゆっくり走っていると、「あやめ御前」が源平の戦い以降に暮らしたという場所があった。
とても小さな泉のほとりにある限りなく小さなその場所まで歩いて行くと、思わずその侘しさに言葉をなくしてしまった。
祭りの主人公あやめ御前は今から800年前、伊豆長岡古奈の里に生まれました。長じて京に上り近衛の院に仕え、その美しさは宮廷随一と歌われました。やがて歌道に優れた武人源頼政公と恋に落ち、幸せな時を過ごしましたが、源平の戦いで頼政は宇治川の露と消え、あやめ御前は伊豆長岡古奈の里で頼政の霊を弔いながら89年の生涯を静かに閉じました。
2014-07-11[n年前へ]
■[今日見た景色] 狩野川放水路先の駿河湾
自転車のペダルを漕いで、伊豆長岡から狩野川放水路沿いのトンネルを抜けると、夕暮れの駿河湾の海が広がっている。数年前まで、ほんのすぐそこに住んでいたのに、この辺りに来るのは越して以来かもしれない。
毎日のように、こういう景色を見ていたのは、とても心地良かったと思う。…こういう場所にはたいてい椅子が置いてあって、年を少しとった人たちが座り、ゆっくり景色を眺めてる。椅子に座って、夕暮れから夜に向かう空や海、風の流れを見てるのは、とても微妙で味わい深い心地になる。