hirax.net::Keywords::「広重」のブログ



2003-12-15[n年前へ]

他の誰かのパースペクティヴ 

 あるいは、広重に限らず他の誰かの視点から見た世界を描いてくれるレンダリング・エンジンなんていうのも見てみたい。何処かで眺めた景色やゆったり読んでる小説や、ありとあらゆる風景をスイッチ一つで「他の誰かのパースペクティヴ」でレンダリングし直してくれるメガネがあったら、面白いかも。
 他の人が眺める世界を眺めてみたら、きっとそれは不思議に歪んだ景色に見えるに違いない。それどころか、逆さメガネをかけた時のようにとても耐え難く感じるかもしれない。あるいは、少しの時間眺めていれば、そんな景色にも慣れてくるのかもしれない。

広重レンダリング・エンジン 

 「広重が見た日本橋」CGで当時の風景再現という記事のように-絵に描かれている江戸城は実際に見えず、富士山も左ではなく右側の視界の端に位置していたことが分かった-なんて言ってしまうとあまりにも当たり前の話に聞こえてしまうに違いない。「○×が判った」なんて言ってしまうと、少しばかりつまらない。やはり、ここはその過程をもっと伝えるべきだろう。例えば、古地図の幾何補正に関する研究の中の江戸時代から現代に至る溜池地域のモーフィングなんていうのも、その面白さは「結果」で表現されるものではないに違いない。

 ところで、広重が描いたパースペクティヴ、単純なカメラではありえないパースペクティヴのような空間変換を実現するレンダリング・エンジンなんてどうだろか?特殊な幾何学変換により、実際にはありえない構図、だけど面白い構図を描き出す広重レンダリング・エンジンなんて少し欲しくなったりはしないだろうか。

2004-09-20[n年前へ]

広重とゴッホのモーフィング 

広重とゴッホのモーフィング 歌川広重の「名所江戸百景 大はし阿たけの夕立」とゴッホの「Bridge in the Rain (after Hiroshige)」でモーフィング動画を作ってみる。サイズが大きいけれど、AVI版(9MB)フラッシュ版(12MB)をとりあえず置いてみる。

 歌川広重の「名所江戸百景 大はし阿たけの夕立」から、ちょうど三十年の時を経てゴッホがパリで「Bridge in the Rain (after Hiroshige)」を描く。「その二枚の絵を行き来きしつつ眺めること」ができるように動画を作ってみた。

 三十年の時間の違いも、江戸とパリの遠い距離も、モーフィングのアニメーションGIFではほんの一秒になる。

「広重」と「ゴッホ」で裸眼立体視 

広重ゴッホ 異なる時に描かれた絵を「時間に従い変化する」動画にしてみたのなら、次は異なる場所で異なる人によって描かれた絵を異なる視点で眺めてみよう。というわけで、「広重」と「ゴッホ」で裸眼立体視をしてみる。右目が眺める景色は「歌川広重」が眺めた景色、左目が眺める景色は「ゴッホ」が眺めた景色。二人の異なる視点を自分の目で眺めて、自分の頭で処理してみると、二人の違いが「立体感」となって浮き出てくるハズ。広重の目とゴッホの目を自分の頭に繋いで、同じ景色を眺めてみよう。
 気軽に裸眼立体視ができる人じゃないと、なかなか実感できないかな…。大丈夫かな?ほら、景色が不思議な立体感を持って、浮き上がってきません?

3Dレンダリングによる歌川広重「名所江戸百景」 

 「歌川広重の名所江戸百景を3Dで再現しようという、プロジェクト」名所江戸百景.



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