2003-12-15[n年前へ]
■広重レンダリング・エンジン
「広重が見た日本橋」CGで当時の風景再現という記事のように-絵に描かれている江戸城は実際に見えず、富士山も左ではなく右側の視界の端に位置していたことが分かった-なんて言ってしまうとあまりにも当たり前の話に聞こえてしまうに違いない。「○×が判った」なんて言ってしまうと、少しばかりつまらない。やはり、ここはその過程をもっと伝えるべきだろう。例えば、古地図の幾何補正に関する研究の中の江戸時代から現代に至る溜池地域のモーフィングなんていうのも、その面白さは「結果」で表現されるものではないに違いない。
ところで、広重が描いたパースペクティヴ、単純なカメラではありえないパースペクティヴのような空間変換を実現するレンダリング・エンジンなんてどうだろか?特殊な幾何学変換により、実際にはありえない構図、だけど面白い構図を描き出す広重レンダリング・エンジンなんて少し欲しくなったりはしないだろうか。
■他の誰かのパースペクティヴ
あるいは、広重に限らず他の誰かの視点から見た世界を描いてくれるレンダリング・エンジンなんていうのも見てみたい。何処かで眺めた景色やゆったり読んでる小説や、ありとあらゆる風景をスイッチ一つで「他の誰かのパースペクティヴ」でレンダリングし直してくれるメガネがあったら、面白いかも。
他の人が眺める世界を眺めてみたら、きっとそれは不思議に歪んだ景色に見えるに違いない。それどころか、逆さメガネをかけた時のようにとても耐え難く感じるかもしれない。あるいは、少しの時間眺めていれば、そんな景色にも慣れてくるのかもしれない。
■あなたが生まれた時に、時を同じく生まれた光
あなたが生まれた時に、宇宙の何処かの星で生まれた光。そんな光を発する星、あなたが×際なら、×後年離れた星、を探し出してくれるBirthday stars。 from Going My Way